けんつう
グラビティよくわかってないですが、よろしくおねがいします。
日記(ほぼ架空)をよく書くと思います。
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けんつう
窓の外、無数の雨粒が横切っていくのを成すすべもなく眺めていると、和傘を必死に握った少年が水平に飛んでいくのが見えた。
一瞬脳の処理が追いつかず固まってしまったが、すぐに窓を開け、ベランダに出て少年の行方を確認すると、電線と電線の間に和傘と少年が引っかかっていた。
少年は下に落ちまいと必死に傘の柄を掴んでいるが、限界が近そうだ。
私はとっさに、ベランダに掛けていた物干し竿を手に取り「捕まれ!」と、その少年に向かって叫んだ。
少年は必死で私の伸ばした物干し竿を掴もうとしたが、雨風にさらされているため雨傘を掴む手が滑り、そのままアスファルトの地面に落ちた。
その少年はグッと両足で地面を掴んだと思ったら、その場で足を抱えて「痛てぇ~痛てぇ~ !」と叫びながらたゴロゴロとのたうち回っている。
とりあえず救急車を呼んで、一緒に救急車に乗って病院に付き添ったが、幸い足の捻挫だけで済んだようだ。
母親も来るとのことで、安心してその病院を後にしようと、出口の自動ドアが開いたときに、さっきまで忘れていた「彼は何故和傘で空を飛んでいたのだろう?」という疑問がハッと浮かんできた。
私は、回れ右をして少年にその質問をしに行くか、それともそのまま帰宅するか、開いたり閉まったりする自動ドアの前で考えあぐねるしかなかった。
けんつう
季節が移り変わる様を見つめている私は、この世界の全てを手に入れた様に錯覚する。両手を広げて息を吸うと、漂う空気さえも自分のものになったのではと思う。
ただ、私の観ている景色を、鉄格子が邪魔している。
憎らしい。
この鉄の棒さえなければ、俺は幸せなのに。
あの日血に濡れた両手を思い出し、興奮で身震いする。
あのやり遂げた高揚感を思い出しながら、私は畳の上に胡座をかく。
鉄格子越しの景色を眺めながら。
けんつう
雲に届きそうな高さにある頂上まで、はしごを登って、さあ滑ろうと思ったけど、あまりにも高くて怖くなってきました。しばらく滑り台に座って手すりを掴んでいると、後ろから誰かが登ってきました。
「何してんだよ」
登ってきた人が言いました。
それで少し振り返ると、怖がっているような顔をしてたのがわかったのか、その人は笑いました。
「自分も最初は怖かったけど、泣くほどではなかったなぁ」
自分でも気づかないうちに怖くて涙を流していたようでした。
服の袖で瞳を拭って、改めて後ろの人を見ると、その人は笑ってこう言いました。
「目を瞑ってもいい。とにかく滑り始めれば、気がつけば下についてるよ。いいんなら、俺が背中を押してやるよ。」
私が首をプルプル横に振ると、その人はまた笑いました。
このままだとイタズラに背中を押さそうだと思い、滑り台に向き直し、手すりから手を離そうとしますが、やはり中々決心がつきませんでした。
すると、後ろの人が私の背中に手を当てました。
「大丈夫。」
その人は私の背中を押すでもなく、ただ背中に手を当て続けてくれました。だんだんその人の手の形に、背中が温かくなって来ました。
その温もりに安心し、私はゆっくりと手すりから手を離しました。
するとその人はグッと私の背中を押しました。私の身体は勢いよく滑り台を滑り降りていきました。
怖くて目を瞑りながら滑って、あっという間に地上に着きました。
脚で地面を踏みしめ、地上に着いたことを安堵しながら立ち上がり振り返ると、そこには滑り台は無く、代わりに一人のお爺さんが立っていました。
「あっという間だっただろう?」
その一言で、このお爺さんが僕の背中を押してくれたあの人だと気付きました。
「もう終わりなんですか?」
「ああ、君の番はもう終わりだ。でも代わりに次の奴がやって来るから、そいつの面倒を見てやってくれ。」
お爺さんが私の後ろを指差したので振り返ると、私と同じような背格好の男の子が滑り台のハシゴを登り始めるところでした。
私は、その子が登り始めたのを確認し、後を追うように私もハシゴを登り始めました。
さっきと同じ高さの滑り台なのに、さっき登った時よりも、滑り台はすごく小さくなったように感じました。
#架空日記
けんつう
よそゆき顔で
けんつう
水をずっと喉に流し込みたい。
けんつう
どうしよう
けんつう
けんつう
孤独を感じる時、僕は目を閉じない。
閉じたら暗い世界に1人って気分になって余計に落ち込むから。
LED照明の下、光る板をなぞって誰かと繋がった気分になれば少しは楽だけど、ふと板から目を離したら、独りである現実に戻って、結局落ち込むんだよなぁ。
そんな事をしてるうちに、朝になって、1日が始まる。
こうやって一生、自分誤魔化して独りで生きていくのかなぁ。
けんつう
けんつう
けんつう
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人間スピーカー
けんつう
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やなせたかし原作らしい。
けんつう
けんつう
最後の台詞で、平々凡々とした毎日を過ごしている、何の魅力も力も無い自分に、「お前にも生きた証くらい残せるだろ?」って声を掛けて励まされた気がして、泣いた。
けんつう
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体と記憶が分離でき、記憶を保持したまま体を乗り換えたり、楽しい記憶をダウンロードして嫌な記憶を消去できる(でもとてもお金がかかる)世界。
主人公は過去の記憶を失った状態で敵に追われつつ、様々な人物と交流し記憶を取り戻していく、という感じで物語は進む。
この中で、個性的な顔のそこまで性格も良くない保安官が、カワイイ女の子の体を借りた主人公(元は男)に近付いて、好かれたいがために、自分の母親の体を買い直すために積み立てていたお金を使ってまで彼女の行きたい星に連れて行って、自分を嫌ってると分かっていながらも気を惹こうと努力して、最後の最後、主人公が敵に追われていると知ったあとに主人公の身の潔白を信じて守るために犠牲になるんだけど、
犠牲になる直前に主人公とキスしたら、その時の主人公の表情が、「絶対に舌を入れられまいと口を真一文字にしながら嫌がっている表情」で、それを見て切ない表情を浮かべながら死んじゃった。
好かれようとした努力が何も報われていない事が明確になっても、その人を助けたんだ、と思ったと同時に、主人公が体を借りる前の、女の子の本来の優しい人格だったらきっと二人うまく行っていたんじゃないかなと思ったり、努力なんて元来独りよがりだからなぁと思ったり。
全体的に切なくて悲しい展開が多いけど、そういうものが楽しめる人と、分からないことを分からないまま感じることが出来る人にはおすすめのアニメ。
Never
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機械になったみたい。
けんつう
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けんつう
けんつう
けんつう
偽善者と馬鹿にされてもいいから。
馬鹿にして気持ちが楽になればそれで良いから。
けんつう
冷たい河の中を渡っていくと、岸に草で隠れた小さな宝箱があった。
箱を開けると、忘れていたあの人の匂い。
中には、あの人が身につけていた指輪が転がっていた。
その指輪を手に取り、ギュッと握ったあと、私は河の向こう岸に向かって投げた。
夏の太陽に晒されて、その指輪はキラキラと舞い、浅葱色の水の中に消えた。
あの日感じた貴方への憎しみが、少しだけ溶けていった気がした。
#短編小説 #架空日記
けんつう
けんつう

けんつう
小さな時にビデオデッキで見た記憶とか、その時の心情とかが思い出されて、懐かしくて泣きそうになった。
けんつう
けんつう
けんつう
けんつう
「はい?」と答えると「バスに乗るのに30円足りなくて…」と言われた。
私は基本的に現金を持たない主義なので「現金持ってないです」と言ってそのままバス停に並んだ。
しばらくすると目的地に向かうバスが停まったので携帯で支払いをして乗り込んだ。
すると、一番最後にさっきの女性が乗り込んできた。
30円足りないんじゃ無いの?と思って観ていると、普通に支払いをしてバスの後方にそそくさと向かっていった。
何だったのだろう。
けんつう
けんつう
最寄り駅で降りると大雨になっていた。朝は降っていなかったので傘は持っていない。
そういうときに大雨に濡れながら帰ると、まるで無敵になった気分になれるから好きだ。
だから今日もずぶ濡れで大手を振りながら家路を歩く。
奇異の目で見られても気にしない。
だって、傘持ってないんだもん。
けんつう
貴方の2025年が、素晴らしい1年でありますように。
