『CRUISING IS NOT A CRIME』病状は小康状態。安定と言っても良い。先ずはpositiveに休日が楽しみなのは良いことだろう。僕にはpositive or negativeが行動の原理にはならないけれど。朝が早く来るようになって、そそくさと増え始める車の波から逃げ帰る。微かな耳鳴りと、ハイになった後のこめかみを締め付ける倦怠。時速80km程度で吹き飛ばせるcheapな憂鬱。それでも僕らのbluesで結ばれた絆を確かめるには充分過ぎると思う。「犯罪にワクワクするんだ。おかしいだろう?」「ううん。おかしくなんか無いわ。」
『TOKIO DRIVE』天現寺橋を右に折れて何処へ行くんだろう。透明な夜と風に燃えるあなたの髪から、何か大切な馨りがする気がして、危うくウィンカーを出し忘れそうになる。シートベルトを外したあなたが、僕の制止を無視してオープントップに立ち上がり、何かポルトガル語で叫んでいる。きっと、ずっと、このまま何処までも行ける気がしたのだけれど、そういう錯覚は初めてではなくて、少しだけ寂しくなる。「心配事の9割は起こらない」僕の不安は、事実や現実から遊離しているからミシガン大学かペンシルベニア大学か知らないけど、まぁ気休めにもならない。其よりも僕は、ベンゾジアゼピンを信仰しているし、自分自身を信じている。「流れ星!見た?流れ星!」中央フリーウェイか。僕はアノ曲を聴くたびとても寂しくなる。