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きゅー

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学生,24歳。 合唱と League of Legends が好き。 趣味は詩を書くこと。 一応数学の人
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昼間から夕方色の街並み
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きゅー

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さあ、まず一杯
酒だ!

「これは疲れに効く酒だ!」
呑み干して言う。
「これは風邪に効く酒だ!」
咳き込みながら言う。
「これは喉に効く酒だ」
大声を出しながら
「これは歌に効く酒だ」
陽気に唄いながら
「これは心に効く酒だ」
俯きながら
「これは眠気に効く酒だ」
少しうとうとしながら

彼がどんな一日を送ってきたのか
不平の一つも言わないから
ただ酔い潰れるのを見守るしかないのだ
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きゅー

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怒ってなんかないですよ
私は元気に歌っている

眠くなんかないですよ
私はどっぷり考えている

飽きてなんかないですよ
私はじっくり感じている

嗤ってなんかないですよ
私は微笑ましくにこやかです

ただ少し、ぶっきらぼうな顔をしているだけ
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きゅー

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暖房がホコリを焦がす肌寒さ
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くもぞらや 釣瓶落ち目の寒さなり
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GRAVITY41
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朝露に身震い一つ おはようさん
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コスモスは季節外れの春を告ぐ
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スズムシの「スズ」はきっと涼しいのスズ
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きゅー

きゅー

この 瞼の重みが
幸せの重みであれば
私は泥になるまで働いて
幸せになれるのです

いいえ、
この 瞼の重みが
幸せの重みになるまで
私は泥に塗れて働きます
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きゅー

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窓から入った蚊一匹
部屋に置いてある昨日の残りのカレー
明日の七時起き

軽やかなる憂いを
スキップで飛び越えていけば
楽しい明日が待っている……といいな
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GRAVITY21
きゅー

きゅー

あの日見た星空を覚えています
そしてまた
忘れることもないでしょう
何万年も
何億年も

真っ暗な星空で何よりも明るく照らし
この冷たい世界で誰よりも青く
そしてあたたかかった

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きゅー

きゅー

星よ、暗い星よ
シリウス
お前のことを どうして知ることができよう、
その冷たい輝きの熱さを
触ることのできない私の手で
その冷たい輝きの強さを
見ることのできない私の目で
その冷たい輝きの恐ろしさを
心から信じてしまった私の心で

星よ、暗い星よ
シリウス
お前はまるで愛しいあの人のようだ
仄かな光しか感じられない
その遠く遠くで 青白く煌めいている
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きゅー

きゅー

涼やかな空の青から秋感ず
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GRAVITY12
きゅー

きゅー

具体というものを失って
いつも目が醒めた夢をみている
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GRAVITY19
きゅー

きゅー

目を瞑り見えた景色を掻き消した
空の青が明るく翔ける
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きゅー

きゅー

それはまるで天気のようだ
かあっ、と晴れて
ざあっ、と雨降る

それはまるで昼夜のようだ
毎朝日が昇り
必ず夜が来る

それはまるで歴史のようだ
栄枯盛衰が
あっという間に過ぎ去っていく

それはまるで料理のようだ
煮詰まって味が出て
胃に収まって無に帰した

それはまるで音楽のようだ
予定調和を崩す
その音を待ち遠しく待つ

それはまるで未来のようだ
いつでも気分屋で
揺れ動いている


それは私の心
それはまさに人生だ
それだけが人生だ
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きゅー

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しどろもどろの悩みの前で
張り叫ぶことはできない
もやもやとした不安の中に
痛みを見つけることができない

それは霧のように晴れ
また夕立よりも突然現れる

やがて色褪せ
音楽を奪い去り
厚い手袋をはめさせる
その恐怖に
私は震えることさえできない

それは夢のように醒め
また夢のように襲い掛かる

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きゅー

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遠山の蒼濛々と色づいて
いつか空へと吸われて往くか
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きゅー

きゅー

あの夏はいっそう暑く
また燦々と明るかった
そして颯爽と通り過ぎてしまった
あの夏に私は戻れない

あの夏の記憶は
少しずつ掌から解けていき
段々とその蒼を増す山々のように
本当に蒼くなってしまった

あの夏は再びはやってこない
遠き蒼に決して近づくことができない
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きゅー

きゅー

濃緑の心の萌ゆる畦道や
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涼しきや コンクリートの濡れた黒
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きゅー

きゅー

暑いな、暑いな
七夕は
天女と牛飼いの熱に冒され
夏日はギラギラと頬を膨らます

暑いな、暑いな
七夕は
天女と牛飼いの汗にまみれ
雲はせっせと蒸し風呂をつくる

これは彼らの情熱で
これは彼らの想いの丈か
嗚呼!そんなことはどうでもいい!
傍若な清涼の寝床を寄越せ!

牛飼いの牛を乗っ取って
涼しげな天の川のほとりを駆け回り
天女の編んだ布を引き千切って
星の川のせせらぎを横に眠るのだ
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GRAVITY25
きゅー

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恋ほどに熱を頬張る夏日かな
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GRAVITY12
きゅー

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怒れ、人よ
そこに激昂はあってならぬ
怒れ、人よ
そこに爆発はあってならぬ

怒れ、人よ
そして畏れよ、遍く
人智を超越した報復を
怒れ、人よ
沸々と煮え滾れ
そして決して破裂してはならぬ

怒れ、人よ
脳裏に血腥い姿を灼きつけ
今にも理性を脱ぎ捨てようとする
怒れ、人よ
しかし、けれども決して手を上げてはならぬ
声を荒らげてもならぬ
罵ることもあってはならぬ

怒れ、人よ
水面のように静かに
その下に潜む世界の安寧を歓べ
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GRAVITY13
きゅー

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愛の話をしよう
私は愛の話がしたいのだ
たとえば、木々のさざめきに耳を澄ますこと
たとえば、蚊を叩く前の一瞬の躊躇い
たとえば、恋
たとえば、友情
季節の変わり目を言葉にすること
言葉にならないことを知ること
怒りに身を任せてぶたないこと
挨拶、礼節
アスファルトから滲み出た歴史
火、電気、水、先人達の努力
記念日のケーキ
拍手、声援、花束
未来のこと
過去のこと
辛いこと
嬉しいこと
今のことーー
それは美しいものを愛でること
それは美しさを見出すこと

愛の話をしよう
愛に満ちた話をしよう
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一滴の水
それはたくさんの水の粒の連なり

地に落ちて、弾け飛び、
バラバラになった

みんなそれぞれ道を下って、
奥底で出逢うのだ

井戸水となって汲み上げられた、
一滴の水
それはたくさんの水の粒の連なり

喉元の一瞬の冷たさとともに
通り過ぎていく

胃に落ちて、掻き混ぜられ、
バラバラになった

みんなそれぞれ道を歩んで、
同じ血潮に呑まれるのだ

私の中に流れる、
一滴の水
それはたくさんの水の粒の連なり
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GRAVITY12
きゅー

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愉しそうな声が聞こえてきて
ふわふわといい気分になる
楽しいその輪に飛び込むよりも
蕩けている今に抗えない
ここは快楽の沼なのだ

愛しているよ、人々を
ただ遠く、まぶたの向こうから
届かぬ愛を、投げつけるのだ
夢の向こうに……
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きゅー

きゅー

悲しみの歌は雨となって降り注ぐ
そこで苦しみは濯われるだろう
そして川になり
ときには泥だらけになり
遠くに流れていくだろう

悲しみの歌に傘はいらない
灰色の空を仰ぐ
その悲しみは心地よいものだ
輪郭は滲み
雨になる
川になる
泥だらけになる
そして静かに流れていく
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きゅー

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三年そこに佇んで
その実どこかに往ったり来たり
石の上にはいなかったが
しかし三年経った
私の中に三年分の石ができた
蹴飛ばすような小石か
吐き出したくなるような砂利かもしれない
掛け替えのない宝石か
持ち上がらないほど大きな石かもしれない
言葉遊びのように
固い意志なのかもしれない
どんな石かは知れずとも
これからずっと
背負っていく石なのだろう
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きゅー

コーヒーは朝に
爽やかな酸味を愉しむが良い
包み込むような芳醇を愛でるが良い

コーヒーは午過ぎに
目醒しい力を感じさせる
あれは南米の高野で戦った人々

コーヒーは夜の味がする
落ち着き払った苦味の中に
抑えきれない興奮の気配がある
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きゅー

きゅー

おやすみ
今日も夜に眠るだろう
人は、昼間の喧騒を忘れ去るように
太陽は、地の底で明日の熱を湧き立たせ
明日という鮮やかな一日に向かうだろう

だが、海は眠らぬ
山は、むしろ活き活きとその蠢きを増すのだ
空を震わせ、地を鳴らし、
私の胸の奥にまでやってくる
つい、その声に耳を澄ましてしまうのだ
そうして眠れぬ夜はやってくる

おやすみ
朝日が夜の蠢きを鎮める
一日で一番静かな時間ーー
烏骨鶏の先唱に
続けて歌い出す朝鳥たち
舞い戻りつつある喧騒を背に
今日も私は眠るだろう
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GRAVITY32
きゅー

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たんぽぽの綿毛のようにゆらゆらと
為されるままに生きてゆきたい
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きゅー

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ブルーな気持ち
快晴の空を仰ぐ気持ち

イエローの気持ち
爽やかなレモンの香り

ヴァイオレット
道端に生きる可憐

ゴールドな気持ち
稲穂が輝いている

グレーな気持ち
雨に打たれる清々しさ

レッドな気持ち
むしろ、紅な気持ち

グリーンな気持ち
そして、ブラウンの幹

ピンクな気持ち
隠された濃密な恋

ブルーな気持ち
大海原を駆け回りたくなる気持ち
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きゅー

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あの恋文は字余りだった
止め処なく流れる言葉の渦に
身を任せてしまったがばかりに
苦悩も讃美も欲望も哀愁も
その手紙一つに人生さえ詰め込む勢いで
ただ一言の愛と、
ただ一言の気遣いだけあればそれで十分だった
けれどもあの恋文はきっと字余りだった
今となっては知る由もないけれどーー


この朝は エスプレッソ、春だね
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きゅー

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偶には詩以外も投稿するか
「春だもの〜🎶」
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春はカタカナの季節
バラもツツジもスイセンも
新鮮な面持ちをした文字の並びは
アークトゥルス

新顔をニューフェイスと言い
問題のことをイシューと
鼻高に言ってみるのだ
春とはそういうシーズンだ

痛いくらい若々しく
キザなセリフで嘯いてみる
「ニュアンスとは猫のようにしなやかだと
シュレーディンガーは言いたかったのでは?」

カタカナを音にしてみよう
フレッシュなハーモニーが
胸の鼓動でダンスする
春はやっぱりカタカナだ


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きゅー

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道端の見知らぬ花畑
すれ違う人々は肌を見せ
スーパーにはレタスが並んだ
ふいに胸が鳴る
春は本当に高揚だった!

鼻歌が野原を駆けていく
ツツジ、たんぽぽ、ハナミズキ
次から次へと見つかる花々が
私の声に呼応している
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きゅー

きゅー

たまにちょっとだけ

ふと人集りに立ち寄って
街中の演説を聴いてみる

シャキッとスーツを着て
真面目な顔で仕事をする

凝った料理を作ってみて
塩加減にハラハラする

そのとき以外はずっと
猫背で穏やかに笑っている
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きゅー

きゅー

天使は
カーテンのひらひらから
八重歯の隙間から
コンクリートの割れ目から
一瞬の休符から
飛び出してくる
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濃密なあの恋の味思い出し
エスプレッソ、とぼやくのです
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きゅー

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すべてを知ることはできない
深遠なる海よ
それは本で知った砂漠のように
ただ何もない青が広がっているだけ

私は決して知ることができない
深遠なる海の底に
どんな光が渦巻いているのか
静かに目を瞑って考える

瞼の裏を旅する
私は冒険家
ひたすらに闇を漕いで
その海を進んでいく
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きゅー

きゅー

ふと夜道を歩きたくなる
半袖で涼しそうな青年
ワンピースの少女
全ての空気がのどかに流れる
風吹く寒さから解放され
せっせと照り始めた太陽も休む
酒を呷るか
甘味を頬張るか
私も少し肌を見せ
温いお茶でも淹れようか
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きゅー

きゅー

どっちがいいかな
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きゅー

もやもやとした純心
無垢な灰色
それは無知という罪であり、
未熟という名の原石だった

知は灰色を喰い
秘めたる色を暴き出す
その断罪は色鮮やかだろう

恋は熟成であって
油絵のような灰色
仮面のように濃く塗り固められるだろう

苦悩は湧き上がる焔
静かに、震えることもなく
だが割り砕いてしまうほどの熱さだろう!

原石は、磨いてはならぬ
霧のように胎動している様を
決して見逃してもならぬ
蟲たちの
音もなく、しかし愛なる大地を割る
ぼこぼこという萌芽を、ひたすらに待て!

さもなくば、
さもなくば、——


すっきりと透き通った穢れ
無垢な漆黒
それは諦めのような悟りであり
ガラスの夜空のようである
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きゅー

きゅー

もやもやとした純心
無垢な灰色
それは無知という罪であり
未熟という名の原石だった

原石は、磨いてはならぬ
霧のように胎動している様を
決して見逃してもならぬ
音もなく、しかし大地を割る
ぼこぼこという萌芽をひたすらに待て
さもなくば、
さもなくば、


すっきりと透き通った穢れ
無垢な漆黒
それは諦めのような悟りであり
ガラスの夜空のようである
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