タコマル
文学
短歌
読書
タコマル
目が覚める深夜3時
薄暗い部屋に街灯のスポットライト
目を擦り一眠りとはいかない夜の日
ならしょうがない今夜は衝動のままに
なんか流行ってる曲は空虚な部屋
染み込んで消えてく姿はまるで昔の自分
そうか今日の衝動はセンチメンタルな猫のようだ
ならば外に踏み出そう、不眠をよそに歩き出そう
救急車が叫ぶ街角は人混みが騒がしい
でも残念、人々は帰路につき1日は終わりになる
逆に私はこれから始まるの
夜の路地裏に入って行くの
ふらつく足は猫足、差足、忍足
酩酊する様な雰囲気に飲まれて歩き出す
タコマル
秋雨に
沈む青葉と
浮くカエデ

タコマル
街灯照らす夜道の中
1人で歩いて思い悩む
悩んで悩んで悩み続け
いつしか足取り止まってる
街灯照らす夜道の真ん中
思い悩む人間1人
足元転がる石ころ見つけ
積んで崩れて繰り返す
街灯照らす夜道の隅で
3段積まれた石ころ1つ
周りは人影1つもなし
夜道に積まれた石ころ1つ
悩んだ末の結果が1つ
タコマル
私のやる気インスタント 即席料理のモチベーション
色んな物に感動して 色んな物に手を出すの
何でもかんでも憧れて 何でもかんでも見下すの
ググった数は前人未到 挫折の数で精神異常
笑って、泣いてる3分間 私の人生インスタント
私の心インスタント 添加物ばっかグラデーション
いいねやグッドに踊らされ 浅い水辺に溺れてく
弱音に価値を見出して 自分の心を削ってく
思った時には考える 次の瞬間書いている
深夜の衝動抑えらんない 私の人生インスタント
タコマル
キラキラ輝く星空はまるで思い出
吐き捨てるのに呟く
神様は勝手に繋いで星座を騙る
ストーリーに押し込まれるのはまっぴらごめん
私のはただの星空、勝手に意味を見出さないで
ただあるがままに生きてきただけ
タコマル
とても悲しくて、とても辛くて、とても心が敏感
でも私はこの時の感覚がちょっとだけ好き
いつもよりも歌に感動できるから
いつもよりも風景に感動できるから
いつもよりもちょっとだけ自分を曝け出せるから
私は私だと叫ぶことができるから
タコマル
形なす
田畑かたどる
夏あらし

タコマル
空梅雨を
偲ぶ街角
傘をさし

タコマル
#俳句
避けていく
卯の花くたし
あいあいと

タコマル
#俳句
滴ってく
汗は人から
紫陽花へ

タコマル
花落ちて
木漏れ日落とすは
暮れの春
タコマル
歩幅よせ
横目で眺める
頬の梅
タコマル
海向こう
白波被った富士の山
落ちる気泡は
冬の訪れ

タコマル
「この場所にたどり着く」
たどり着いたこの場所はどんなところだろう
傷だらけの私はやっとここで解放されるのだろうか?
それとも、この場所もまた社会の枠組みの中だろうか?
とりあえずは探索を始める
いずれ答えは出るだろう
