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3月SS【卒業式】

3月SS【卒業式】

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はね

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参加させて頂きます。




誰もいなくなった教室で外を眺めていた。
窓際の一番後ろの席。前の席は縦にも横にでもデカい奴で、俺の視界を大きく遮り黒板が見えにくい代わりに先生からの視線から逃れられる。そんな、日常の中のちょっとした非日常にいるような、合法で悪いことをしているような、そんな特等席。
でも、前の席のデカい背中がないせいで視界が無駄に広くて落ち着かない。
先生の視線から隠れてこっそり悪いことをしているような全能感は、もうどこにもなかった。
俺が、卒業生だから。
卒業生達はもう友人たちや家族たちと一緒に帰ってしまった。俺の家族も卒業式が終わると早々に帰った。何故俺がまだ、教室にいるか。
幼馴染の健司を待っているのだ。
さっき連絡が来て、健司は今教師達につかまっているらしい。
健司は成績それなりに優秀、見た目もいい、性格も悪くない。そして教師からの信頼も厚く、今回の卒業生答辞もやった。大方教師達は賛辞の言葉を送っているのだろう。
「悪ぃ!待たせた!」
ガラッと扉が勢いよく開く。俺はのろのろとそちらを見ると肩で息をする健司がいた。その様子を見て俺はどうやら自分の考えが浅はかだったと思った。答辞を読み上げた優等生の学ランは女子という名の獣にむしり取られたのか、ボタンが一つも残っていない。
「……遅ぇよ」
だがそんな事俺は知ったこっちゃない。むしろ、俺が待っていたのに女子に追い回され、むしり取られる程女子にモテモテなこいつが羨ましい。
ジトリと健司を睨むと、健司はもう一回「悪いって」と謝ってくる。
「先生に捕まるわ、変な包囲網を敷かれるわで…」
羨ましいという言葉を飲み込んで、一つ溜息を吐いて席を立った。そしてそっと机を撫でる。まるで別れを惜しむかのように。
健司はそんな俺を見て「何やってんだよ」と笑う。それが何だが馬鹿にされたような気持ちになって、急に少し恥ずかしくなる。
足早に健司の隣に行き俺達も帰るため歩き出した。
三年間使った下駄箱から靴を取り出し、靴を履く。
履き慣れた筈の靴が今日は異様に重い。
「コンビニ寄ってかね?」
そう声かけると健司はニカッと太陽のように笑った。
「最後の一服ならぬ、最後の一食だな」
そう言いながら二人で生徒玄関を出る。
そして校門をくぐり、学校を後にした。
会話は記憶の片隅にも残らないような、いつもと同じどうでもいい、ゴミみたいな内容。
「今日の校長の話とか、来賓の話長かったなぁ」
「校長の頭、テカってたよな」
「それはいつもの事だろ」
「夜、ゲームすんの?」
「あー…、今日は眠いから寝る」
中身のない話をしながら俺達は歩を進める。
三年間通い詰めたコンビニに来ると俺達はお互いに食べたいものを買って外に出た。
俺達が買ったものは、
「寒っ」
三月の少し肌寒い季節に食べるにはおよそ不向きな棒アイス。
ぴゅうっと風が吹いて俺達の体温を少し奪っていく。
「こんな中でアイス食べるとか無謀だったか?」
からからと笑う健司に俺もからからと笑う。
「いけるって!凍えたら俺んちまで運んでな」
「絶対嫌だわ!」
からからと笑う健司の横顔を見る。
真夏とは違い肌寒くて、なかなか溶けないはずのアイスが半分ほど食べ進めたところで棒を伝ってどろりと、棒を伝い指にこぼれた。
まるでそれが、俺達の“日常”が維持できずドロドロと崩れていくようで。
分かっている、高校生活三年なんて、これから歩み始める人生の中のほんの一部。そんなとても短い中の日常なんてすぐに次の日常に上書きされて、なくなると。だがそんな変化が俺には恐ろしくて、そんな気持ちをかき消すようにがぶりとアイスに嚙みついた。

「あー、寒ぃなー」
「アイス食ったからなおの事だろ」
「だなー。三月にアイスはやっぱり無謀だったな」
「あったかいところで食べるアイスは美味いんだけどなぁ」
「当たり前だっての!」
バシッと健司に背中を叩かれる。そして叩いた勢いのまま俺を追い越し、曲がり角に立つ。
ここはいつもの別れ道。こいつは曲がり角を曲がって家に帰る。俺はこの道をまっすぐに行く。
俺達の日常の卒業。
「じゃあな、また」
健司はいつもと同じように俺に軽く手を振る。俺もそれに振り返す。
健司は満足に笑うといつもの歩幅で曲がり角に消えていった。
「またな」なんて嘘でも言えないくらい、俺達の「明日」はもう、別々の場所にあるんだ。
振り返すために上げていた手を下す。指先にべったりと溶けてこびりついたアイスの甘ったるい匂いが残っている。寿命の切れた日常と、明日からもう隣にいないあいつ。
その現実だけが肌寒い春風に乗って俺に急に現実だと教えてきているようだった。

作家の星作家の星
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愛來(らら)🍀.*

愛來(らら)🍀.*

好きな人と卒業式前日の学年集会で
手繋いでくれた!でも友達とも
繋ぎたかったからその好きな人の手を
頭に乗せたらそのまま手下ろすんじゃなくて
撫でてくれた!その後そのまま
スクリーンで映像みてた時に座ったら隣に
座ってくれて、友達と手繋いでたら
その手に触ってきてくれた!
友達感が良くて繋いでた手離して
好きな人と繋がせてくれた!
もう姐さん神😇✨💕(あ、姐さんは友達ね)
告白出来たら良かったんだけど、
1回私が告白して3ヶ月付き合って
自分から振っちゃってるからもう付き合おう
なんて私からじゃ言えない( ߹ㅁ߹)
でも卒業式終わったあとに姐さんが
なんか好きな人に耳打ちしてたww
何を言ってたの?!しかも好きな人
困ってたし、怖いよ!また会いたい!
長々と失礼しました!
作家の星作家の星
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さっぽろ

さっぽろ

本日から始まりました!!
甘酸っぱい恋の話、友情の話、
その他どんな話でもOK!
ぜひ参加してください[キラッ]
作家の星作家の星
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