
3月21日は世界詩歌記念日!!
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たまかしわ〜
「星」よ 教えておくれ おまえは光の翼で
火のようにきらきら飛ぶ
おまえが翼をやすめるのは
夜の どんな洞窟なのか?
「月」よ 教えておくれ 青白くほの暗い
天の寄るべない道をいく巡礼よ
おまえが休息をもとめるのは
真夜中か 真昼なのか?
疲れた「風」よ 世にむかえられぬ客のように
おまえはさまよいつづける
人目に知られぬおまえのねぐらは
木の枝か 渦巻く大波なのか?

たまかしわ〜
梢離れて雪と散り
母なる土地に還り行く
花のこころは誰か知る
散りなば散りね人の世に。
泪を洗ひ瀬に砕け
流れ流れて海に入る
水のこころは誰か知る
去りなば去りぬ人の世に。
きのふくれなる花の面
けふはたかしら霜の色
時のこころをたれかしる
移らば移れ人の世に
かたみにしぼる憂なみだ
袖にいつしか乾くらむ
戀の心をたれかしる
替らば替れ人の世に。

🍡夜鳴鶯
ところで、読書ノートには好きな作品が書いてあるけど何も思い出せない……

manacuba
表現者は、作品への正確な技巧が研ぎ澄まされていけば、自分の頼りない「今ここにいる私」を失ってしまう。私を虜にした過去の素晴らしい要素、芸術の形に組み合わせられる生活の中の星々。そして作品に構造を見いだせなくなり、混沌へと帰る時、世界の中で芸術の可能性が成就したと知る。

カムイ
『マルドロールの歌』


カムイ
汽車の真似が上手かった
ぼくは
世界の涯てが
自分自身の夢のなかにしかないことを
知っていたのだ
昭和十年十二月十日に
ぼくは不完全な死体として生まれ
何十年かかって
完全な死体となるのである
『懐かしのわが家』寺山修司

はる