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### 第15章 菩提

「どうしたんだ、お前?」

龐博の声が耳に届き、肩が強く揺さぶられた。

葉凡は夢から覚めたように現実に引き戻された。どこにという仏音もなければ、禅唱もなかった。古寺は相変わらずで、分厚い塵が積もっている。他の人々も、さっきまで何も聞いていなかったかのように振る舞っていた。

「本当にここが大雷音寺なのか……?」

葉凡は小さく独り言を漏らした。さっきの体験は短かったが、あまりにも真実味があった。彼はぼんやりとし、あれが何だったのかを深く考え込んだ。

手にした青銅の古灯を凝視するが、もう特別な感覚はまったくない。表面には幾つかの装飾文様が刻まれているが、古めかしく、どこにでもあるような平凡な形状で、異常な点は微塵も感じられない。

「蒲団だ!」

ある男の学生が、灰の山から一枚の古びた蒲団を見つけ出し、それを掲げた。歳月を経てもなお、その形を保っていた。

間もなく、別の女子学生が分厚い塵の中から一粒の紫檀の念珠を見つけ出し、塵を吹き飛ばすと、時を経てもなお、かすかに光沢を放った。

その頃、ケイドは石仏の前の塵の中から、半分に折れた木魚を見つけ出した。その表面には三尊の菩薩が刻まれており、荘厳さや慈悲深さが、生き生きと表現されていた。

この瞬間、葉凡の頭の中は様々な思いでいっぱいだった。もし本当にここが伝説の大雷音寺だとしたら、ここは神々が遺した場所である。出土した全ての器物は、非凡なものに違いない!

「当!」

王子文の足が何かに当たった音が響き、金属的な震えが伝わってきた。隅の灰土を掻き分けると、掌大の欠けた銅鐘が現れた。鐘壁の一部が欠落しているが、様式は古風だった。

「当……」

彼が銅鐘を揺らすと、すぐさま優雅な鐘の音が響き渡った。それはまるで仏音が缭繞(りょうねつ)するようで、心を静め、精神を安らかにさせた。

葉凡の思索は遮られ、思わずその銅鐘に視線を向けた。流雲紋が刻まれており、素朴さの中に禅意と仏韻を感じ取ることができた。

龐博は小さく呟いた。彼は先に古寺に入ったのに、何も見つけられなかった。運が悪かっただけだとしか言いようがなかった。

ほぼ同時に、李小曼が石仏の足元から半分になった玉如意を見つけ出した。塵を拭うと、透明感あふれる欠片となった玉が、たちまち点々と光を放った。

古寺はがらんどうに見えたが、何人かが塵の下から器物を見つけ出している。他の人々もすぐに動き出し、次々と探し�始めた。

葉凡はそれらの器物には興味を示さなかった。古寺で唯一、塵一つ付かず、完全な形で残り、灯り続けている青銅の古灯を手に入れている以上、他の器物と比べるべくもなかった。

「絶対にあるはずだ……」

龐博が呟く。

「しっかり探せ。何を見つけようと、すべて回収しておけ。」

葉凡は古灯を龐博に手渡し、その明かりを頼りに探させた。一見するとこれらの破損した仏器に神妙な点は見えないが、もし世の中に神々が存在するのなら、これらは間違いなく非凡な物であるはずだ。

葉凡は銅灯を龐博に預けると、自分は古殿を出て、寺前の菩提樹に向かった。今や彼は元の思考パターンから脱却し、神々の存在を信じることにした。

古寺が大雷音寺だとするならば、その傍らにある菩提樹を見逃す手はない。もし世に仏陀がいるのなら、あの枯れた古木も尋常ではないに違いない!

菩提樹は仏教の聖樹である。『大唐西域記』に記されているように、仏陀は阿難に「世の中に礼拝すべき三種の器物がある。仏骨舎利、仏像、そして菩提樹である」と語ったという。

仏陀は菩提樹の下で悟りを開いた。菩提樹を見る者は、仏陀を見るが如し。

眼前の枯れた古木は、龍のように蒼々として力強く、六、七人でようやく抱えきれる太さだった。幹はすでに中空になっており、地面から二、三メートルの高さに垂れ下がった枯れ枝に、六枚の葉が残っている。それは翡翠のように晶々と輝き、美しかった。

この古木が仏陀と関係あるかどうかは別として、この六枚の緑玉のような葉だけでも、その非凡さは明らかだった。

葉凡は樹下に立ち、菩提古樹を丹念に観察した。巨大な枝はほとんど古寺の上に覆いかぶさるように伸びており、もし葉が茂っていたら、空を覆い尽くすような光景だったに違いない。

その時、葉凡の心に閃きが走った。六枚の晶々とした緑葉から、かすかに緑霞(りょくか)が漏れ出しているのを発見したのだ。一部は遠くの五色祭壇の方角へ、大部分は根元へと吸い込まれていく。

点々とした緑霞は糸のようで、絶え間なく緑葉から溢れ出し、生命力の息吹と、限りない生気を感じさせた。

葉凡はしゃがみ込み、根元の土を掻き分けてみた。いったい何が、菩提葉が溢す緑霞を凝集させているのか。

土の中には神異な物体はなく、ただ一粒の菩提子(ぼだいし)があるだけだった。光も輝かず、華やかさも集まらず、霞も纏わらない。色は地味で、普通の土くれと間違えるほどだった。

ただ一つ、特別なのはその大きさだった。普通の菩提子は爪の先ほどだが、この灰暗色の菩提子は、まるで核桃(クルミ)のように大きかった。

葉凡は驚きを隠せなかった。まさか、菩提葉が溢す緑霞を、この子が吸収しているのだろうか?しばらく観察すると、糸状の緑霞が流れ込み、この菩提子の三寸手前で消えてしまうのがわかった。

吸収しているようには見えなかったが、原因はおそらくこれだろう。

葉凡はその菩提子を掌に載せ、丹念に観察すると、驚いた表情を浮かべた。この灰暗で平凡な菩提子に、天然の紋路が繋がり合って、まるで慈悲深い仏陀の姿になっていたのだ!

仏陀は天生のもので、完全に自然の纹理が交差して生まれたものなのに、あたかも精巧に彫刻したかのようだった。

灰暗な仏図は、古雅で自然な趣があり、かすかに禅韻が透けていた。

「天生の仏陀図とは……も难道、二千五百年前、釈迦牟尼は本当に菩提樹によって悟りを開いたというのか?」

菩提樹には、知恵樹、覚悟樹、思惟樹という別名もある。伝説によれば、人の神性を開き、己れを悟らせるという。

葉凡はその菩提子を頭上高く掲げ、上の六枚の緑葉に向けると、緑霞が溢れ出す速度が急に速くなり、生気溢れる気配が一層濃くなった。すべて菩提子に集中する。もちろん、光華は依然としてその三寸手前で消えていた。

「啵!」

一声の軽い音が響き、一枚の晶々とした菩提葉が最後の一筋の緑霞を流し出すと、粉々に砕け、塵となって舞い落ちた。

至此、葉凡は確信した。菩提子は見かけ倒しで、しかし非凡な物であると。慎重にそれを懐に納めた。

この時、地面には多くの粉末が散らばっていることに気付いた。それはさっきの菩提葉が化した塵と同じものだった。も难道、この巨木の葉はすべてこうして消えていったというのか?葉凡は相当に驚いた。

天生の仏陀図を持つ菩提子。葉凡はそれが非常に重要だと感じ、かすかに、石仏に寄り添う青銅の古灯よりも重要だとすら思えた。

菩提古樹にはまだ五枚の緑葉が残っているが、先ほどのように晶々とはしておらず、色も鈍くなっていた。葉凡はそれを摘み取らなかった。一粒の菩提子を得ただけで十分だ。目立つことは避けたかった。

この頃、まだ誰一人として大雷音寺から出てこない。葉凡は菩提樹を離れ、再び古寺へと戻った。

この時、さらに七、八人が仏教の器物を見つけ出していた。劉云志はなんと石仏の後ろから半分になった金杵を見つけ出し、塵に埋もれて何年も経つというのに、今再び土を掘り返すと、依然として光り輝き、重厚で凝練された感じを与えた。一端が欠損していなければ、完璧な鋳造の傑作と呼べただろう。

この杖のような形の杵は、仏教で「金剛杵(こんごうしょ)」という威風堂々たる名前がついており、「敵を粉砕する」という意味合いを内包している。無敵不摧(むてきふさい)の知恵と真如の仏性を象徴し、諸尊の聖者が持つ器杖である。

もし世に仏陀が存在するのなら、この金剛杵は間違いなく聖物であり、非凡な異相を呈するはずだ。山を裂き、川を断つ神秘の偉力があっても不思議ではないが、今はその神妙さは窺えない。

劉云志が力いっぱい振ると、半截の金剛杵は金色の稲妻のように光り、威勢の良さを示した。

「お前たち、もしもこれらの器物が神々が持っていたものだとしたら、その使い方を俺たちが見つけ出せたら……いったい、どんな驚天動地なことになると思う?」
劉云志の言葉に、仏器を見つけた全員が、思いを馳せた。
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アコ

アコ

自枠2枠滞在も取れてるから後花積みしたら後は即回収するだけ。これで寝れる( ˘ω˘ ) スヤァ…
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GRAVITY2
鈍器法廷

鈍器法廷

無限回収⊂( ᴖ ̫ᴖ )⊃
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huh

huh

ほんとに、何がそのひとの地雷かわからないのだから、もし地雷を踏んでしまったらそれはその地雷を食らう人の問題なのだろう。
本当の地雷を受けたことがある人はこの手の話つらいんだろうな。回収してしまった…
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ザビエルの顎🐧

ザビエルの顎🐧

これ無限回収なり。
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洵

半裸で死んだ魚の目でニンニク後入れしすぎたカプヌ食べてる
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焼き鮭

焼き鮭

原神のマルチって何するの?
敵一人で倒せるし、探索はコンパスあるし。
複数人で回収できる宝箱とかアチーブくらい?
GRAVITY1
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しろくろ

しろくろ

学生時代、友人と「『センス良いね』って、褒め言葉に見せかけた暴力だよな」という話で盛り上がったことがある。
あの言葉が怖いのは、相手を褒めたつもりで、相手の中にある判断の筋道をブラックボックスに押し戻してしまうところだと思う。

具体性のない持ち上げは、何が良かったのかを言語化する機会を奪う。すると本人は、うまくいった理由を掘り当てる前に「感覚で当てた人」の物語に回収される。褒め言葉が、再現性の芽を踏んでしまう。
だから僕は相手に敬意を払いたいときこそ「センスいいね」をなるべく避けてきた。

でも歳を重ねて思う。
本当に熟成したセンスのいい人ほど、「センス」を盾にも勲章にもしていない。磨き上げられた美学が先にあって、本人はただそれを表現している。こちらが息を呑むのは、才能というより、選別の積み重ねの前に立たされるからだ。

そしてここで、いちど嫌っていた言葉が別の顔を見せる。
解像度が追いつかない他人が、いまの自分の限界ごと差し出して敬意を表すとき、「素晴らしいセンスですね」以上に誠実な言葉が見つからない場合がある。相手を箱に入れるためじゃなく、自分がまだ言葉を持てていないことを告白するための一言として。

同じ一言が暴力にも敬礼にもなる紙一重の繊細さが面白い。
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