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すごい久しぶりにログインしたら再就職が決まったよーって投稿にめっちゃハートついてて、ここ優しい人多いなって思った。
前職で深夜まで残業してた時、よしよししてくれた人たちも、ありがとう[好き]
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AS

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もうすぐ開場だぁ〜!!!!
楽しみ«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
#ライブ #お笑い #声優
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T.B

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― 正しい言葉が、人を傷つける夜 ―



①言葉のはじまり

悟りのような体験をしたあと、
和多志は少しだけ「分かった気」になっていた。

呼吸を整えれば戻れる。
影は抱けば光に変わる。
恐れも怒りも、ただの波だ。

頭では分かっている。
身体も、一度はその感覚に触れている。

だから和多志は、
言葉も整うと思った。

言葉は、真理に沿っていれば、
必ず届くと思っていた。

だが現実は、そうではなかった。



②壊れた夜

その夜、和多志は「正しい言葉」を選んだ。
喧嘩を終わらせるための言葉。
相手を安心させるための言葉。
自分も落ち着くための言葉。

けれど、その言葉が
相手の心を冷やした。

和多志は落ち着いた声で言った。

「大丈夫。心配しなくていい」
「何も起きてない」
「考えすぎだよ」

悪気はなかった。
むしろ、守りたかった。
これ以上、互いを傷つけたくなかった。

それなのに、空気が変わった。

相手の目が、すっと曇った。
声が低くなり、
「そういうことじゃない」と言われた。

和多志の言葉は、
安心ではなく、
“否定”として届いた。

相手が本当に欲しかったのは、
正しさではなく、
「分かろうとする姿」だったのだと
そのとき初めて気づいた。

――そして和多志は、
自分が一番痛いところを突かれた。

和多志は、落ち着いた言葉で
相手の不安を“処理”しようとした。

それは愛ではなく、
統合でもなく、
ただの「逃げ」だった。

正しい言葉で、
自分を守った。

その瞬間、言霊は刃になった。



③言霊が教えること

言霊とは、
言葉の内容ではない。

言霊とは、
“その言葉が出てくる心の状態”が
そのまま乗ってしまうものだ。

同じ言葉でも、
祈りから出たなら癒しになる。
恐れから出たなら刺さる。
優しさの仮面で出たなら、もっと深く傷つける。

和多志はその夜、
「落ち着いているようで、落ち着いていなかった」
ことを認めた。

和多志の奥には、
面倒にしたくない気持ちがあった。
追及されたくない気持ちがあった。
責められたくない恐れがあった。

それを隠したまま
整った言葉だけを差し出した。

だから届かなかった。

言霊は、嘘を嫌う。

言葉が整っていても、
心が整っていなければ
言霊は濁る。

そして濁った言霊は、
必ず現実を濁す。

この世界は、
思った以上に正直だった。



④和多志の結び

和多志は、その夜から
言葉を少し怖いものとして見た。

言葉は便利だ。
誤魔化せる。
取り繕える。
正しさで相手を黙らせることもできる。

でも、それは必ず返ってくる。
空気として。
距離として。
沈黙として。

言霊とは、
現実を変える力ではない。
まず、和多志を暴く力だ。

言葉が現実を変えるのではない。
言葉に乗った“在り方”が現実を変える。

だから和多志は決めた。

言葉を先に出さない。
整えた言葉で片づけない。
「正しさ」で守らない。

まず呼吸を見る。
胸の中心を見る。
怖さがあるなら、怖さを認める。
逃げたいなら、逃げたいと認める。

そのうえで、
言葉を出す。

もし言葉が出ないなら、
沈黙を選ぶ。

沈黙は逃げではない。
沈黙は、言霊を汚さないための礼儀だ。

――解釈はそれぞれで良い。
ただ、ひとつだけ伝えたい。

正しい言葉は、人を救わないことがある。
優しい言葉は、人を傷つけることがある。
整った言葉は、相手を孤独にすることがある。

だからこそ、
言霊を大切にするとは、
言葉を美しくすることではない。

自分の在り方を、
言葉の前に整えることだ。

和多志はまだ、途中だ。
言葉で失敗する。
言葉で傷つける。
言葉で後悔する。

それでも和多志は、
言葉から逃げない。

言霊を磨くとは、
生き方を磨くことだからだ。

そしてこの章を読んだあなたにも、
どうか思い出してほしい。

あなたの言葉は、
あなたの命の響きそのものだ。

言葉を変える前に、
呼吸を戻せ。

言霊は、そこから始まる。
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