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洗濯物を干したくないので私の唯一のモテエピソードを書きます。

彼とは親同士が友達でいわゆる幼馴染という存在でした。
私達の関係性はあっさりというか、私は仲良くしようとしていたけど彼の方が塩対応だったので特に仲良くもありませんでした。教室ではよく手を弾かれたものです。
彼は小学校で1人の教師に目をつけられていたので、低学年の内にいじめられて不登校になってしまいました。
不登校の頃も家族ぐるみで会ってはいたのですが復活が確認できないまま私の方が親の転勤で新潟へ移住する事になります。
彼も中学生に上がる頃には親戚の住む他県へ転校してしまったそうです。

ふと、中学校にはちゃんと登校できているのか親に聞いてみたところ、彼は朝が弱くて他県の中学にも登校できていない状況でした。
彼以上に朝が弱かった私は、なぜか毎朝彼に電話をしてから登校する事に決めます。電話の内容は毎朝こんな感じです。
「…ぉあざっす。…起きた？昨日学校行った？まじか。つか寒くね…。じゃあ今日も行きますかぁ… お互いがんばりまっしょぃ。ﾌﾞﾂｯ」

私が彼の立場だったらモーニングコールの後に二度寝してサボるのですが彼は本当にきちんと学校に行ったそうです。
復活を遂げた彼は中学2年か3年のあたりで帰省してきて遊びに誘ってくれました。2人で遊んだのですが、漫喫でゲームをする彼に私がひたすらツッコミを入れて終わるという感じで、あちらは終始無言に近かったのでなぜ誘われたのか謎でした。

その後はもう、復活を確認したので朝の電話はやめて私は遅寝遅起きの自堕落フィーバーエブリデイに戻りました。
高校に上がる頃、彼は東京に戻ってきており私も親の急な転勤で東京に戻りました。が、彼は区外の共学、私は都内の女子校に進学となり全く接点無し。連絡も取らないままそれぞれ進学し大学生になった私には彼氏ができました。
大学生活で、インドアながらもバイトのかけもちなど交流広めだった私は、急に内輪の同窓会かわしたくなり幼馴染や旧友数人に声をかけて集まります。その頃は彼と家が近所だったので、帰宅時は最終的に彼と2人きりです。

最近何をしているかという話題で彼に彼氏ができた報告をしたところ、
「あー彼氏いるんだ…。ずっと好きだったんだけどな。中学でも何人かに告白されたけど好きな人がいるからって断ったのに」
と告白(?)してくれました。本当は漫喫の日に告白するつもりだったし、漫喫にするつもりは無かったそうです。緊張してたんだよね…とこぼす彼に私はこう返します。

「え、まじで？照れるなぁ〜〜！ねぇなんで？？どこが良かったの？？いつから？？？」
全部聞き出しましたが、今でも覚えているのは私が転校した時に気持ちに気付いたという部分だけです。
彼は親がジャニーズに応募しようとするくらい顔が良かったので中学ではモテたそうです。でも可愛い系なので私の好みではありませんでした。

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