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ミセスmn
新しいスケッチブックを買いました
前回のスケッチブックは水に強い水彩用で3000円くらいしましたが、クレヨン画なら何でも良さそうと思いダイソーで購入
大手マルマンとの共同開発ぽいので安心です
税込330円でしたが3000円のスケッチブックと同様、大切に育てていきたいと思います
#mn392025


しま
#スケッチブック

抹茶*
#マルマン好き#ハンカチ #GRAVITY日記 #元美術部 #スケッチブック


のこ


ソーダモチモチ🩵⛓🍋

否
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Fais

ゆい


に
辞表を出した帰り道、私はひどく静かな気持ちで歩いていた。
十年働いた会社を辞めると決めたのは、自分でも驚くほど急なことだった。
けれど、もう潮が引くように心の中の“何か”が冷め切ってしまっていたのだ。
夜の風が頬を冷やす。
街の光は温かいのに、胸の奥はひどく空虚だった。
この先、私はどうなるのだろう。
やりたいことなど、とっくに見失っている。
気づけば毎日が消化試合のようで、気持ちに色がなかった。
ふと、道の向こうから、光の粒がふわりと漂ってきた。
春でもないのに、まるで桜の花びらのような光の欠片。
風に乗って私の前を舞い、そのまま細い路地へ吸い込まれていく。
……呼ばれている。
そんな根拠のない感覚が胸をよぎった。
私はまるで夢遊病者のように光を追い、路地の奥へ足を進めた。
やがて、小さな古い建物の前で足が止まった。
蔦に覆われたアーチがあり、その奥に半ば崩れかけた木の門が立っている。
私は息を呑んだ。
門の縁から、淡い光が漏れていたのだ。
それは、さっき見た光の欠片よりもずっと強く、温かい。
「……なんだ、ここ」
恐怖はなかった。
むしろ、ここに来るべきだったとすら思えた。
門に手をかけると、木がかすかに震え、光が一気に広がった。
眩しさが収まったとき、私は別世界に立っていた。
◆ ◆ ◆
視界いっぱいに花が咲いていた。
しかも花は静止しているのではなく、呼吸をするように脈打ち、色がゆっくりと変化していく。
金、翠、紫、桃、夜を映したような群青。
光と色が混ざり合い、風が吹くたびに花たちはささやくように揺れた。
「花彩命の庭へようこそ。」
背後から声がして振り返ると、白い外套を纏った男が立っていた。
年齢不詳で、少年のようにも老人のようにも見える。
「……あなたは?」
「この庭の記憶を司る者だよ。名前はない。」
記憶——?
私は眉をひそめた。
「あなたは、自分が失ったものを探しに来たのだろう?」
図星すぎて、言葉が出なかった。
男は花の間を歩きながら、軽く手招きした。
「花々はね、人の心が失った“色”を見せてくれる。
君が辞めた仕事、抱えてきた思い、見失った情熱……全部、ここに落ちている。」
私はゆっくりと花に近づいた。
一輪の花が、私の影に触れた瞬間、色が黒から真紅に変わった。
花の中心にかすかな光が灯り、煙のような映像が浮かび上がる。
——若い頃の私がいた。
カフェの片隅でスケッチブックを広げ、いつか個展を開くと笑っていた。
無謀だったが、あの頃の私は確かに“何か”を信じていた。
「……絵を描くのが好きだったんだな?」
男の問いに、私は苦笑した。
「昔の話ですよ。今は全然。
仕事に追われて、そんなこと考える余裕もなくて……」
「それは“余裕”の問題ではないよ。
君がどこかで、自分の色を手放してしまっただけだ。」
手放した。
その言葉が胸に刺さった。
「でも、仕方ないでしょう。
現実には生活があるし、夢ばかり追っていられない。」
「夢を追わなかったことを責めているんじゃない。
ただ……君は夢まで捨ててしまったんだよ。」
私は息を飲んだ。
男は続けた。
「“選ばなかったこと”と“忘れてしまったこと”は違う。
君は後者だ。
本当はまだ、絵を描きたいのに。」
否定する言葉は出なかった。
胸に閉じ込めてきた感情が、花々に吸い出されるように溢れそうになる。
「来たまえ。」
庭の奥へ進むと、一際大きな花が咲いていた。
虹色の花弁を持ち、中心から柔らかな光が漏れている。
「これが“命の灯花”。
君の未来の色を映す花だ。」
私は手を伸ばした。
触れた瞬間、花が激しく脈動し、光が弾けた。
視界の中に映ったのは——
暗い部屋で机に向かい、再び絵を描く私の姿だった。
白いキャンバスに色を置き、泣きながら、それでも筆を動かしていた。
それは悲しい絵ではなかった。
むしろ、ずっと描きたかった“私の色”が輝いていた。
「……私、こんなふうに……」
「そう。君はまだ終わっていない。」
男の声は穏やかで、確信に満ちていた。
「大人になってから描く絵ほど強い色はないんだよ。
痛みも後悔も経験も、全部色になる。
君が持っている色は、昔よりずっと深い。」
涙が頬を伝えた。
私は、ずっと自分を諦めていただけだった。
「帰りなさい。」
男は優しく言った。
「もう、描けるはずだ。
この庭の色を持って。」
門へ戻る頃、庭の花々が風に揺れ、淡い光を送るように輝いた。
私はその光に背中を押されながら、静かに門をくぐった。
◆ ◆ ◆
現実に戻ると、夜明けが近かった。
空は薄い藍色に変わり、街が新しい朝を迎えようとしている。
私は家に戻るなり、ずっと放置していたスケッチブックを取り出した。
震える手でページを開き、ペンを握る。
白い紙の上に——
ほんの小さな線が生まれた。
その瞬間、胸の奥が熱くなるのを感じた。
あの庭で見た光が、確かに私の中に宿っていた。
私はまた描き始めた。
始まりの線を、確かめるように。

れいや
火を起こすと大丈夫みたいな話があって。
懐かしいです。

Lummele
私が一番最初に旅をした一生の相棒ポケモンです
色塗り失敗して顔変になっちゃいました


ぽんず
ちび絵本は子どもたちへ。自分も描きたくなってスケッチブックもポチ…
影響うけすぎ笑

音楽のすゝめ
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