クレヨンしんちゃんのB級グルメサバイバルを観てる[ウインク]この作品は敵のグルメッポーイがいい味出してる!最後の「やっぱり美味いじゃないか•••」は親の価値観と敷かれたレールの上に立たされてきたグルメッポーイが救われた瞬間だった。やきそば一つにしてもそれぞれの家庭で作り方や具材に個性がある。それを美しくないからと否定するのは子どもの世界を狭め、自由を奪ってしまうも同然。価値観を広げるには見聞を広め冒険する事も大切で、子どもは冒険の末に自分たちの価値観を作り上げる。映画内ではA級グルメなんかよりB級グルメとなってはいるが、A級グルメだって大人になって世界を広げてから食して、それが美味しいと思えればそれはそれでいい。要は子どもの頃から毒親が子どもの価値観や創造を無闇に奪う事は許されていない。グルメッポーイはクレしん映画の中で最も救われなくてはならない敵であり、気付きを与えてくれる存在である
2013年公開の『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』。監督は橋本昌和。カスカベ防衛隊の回。ボーちゃん活躍回。OPのねんどアニメの焼きそばが飯テロ級。劇しん史上最も生々しい演技をするしょうがの紅子、誰かと思ったらゲスト声優の渡辺直美ちゃん笑 他の声優陣もグルメッポーイ(声:中村悠一)、キャビア(声:早見沙織)、トリュフ(声:神谷浩史、後のぶりぶりざえもん)と超豪華。やはり声優と作品の面白さは比例する。本作の悪役は人間的な脆さがある点が良き。序盤のカフェの店名がED曲のアーティスト名になっている、中盤のちょっと異質な湯浅政明のアクションシーン、終盤のドラクロワの絵画「民衆を導く自由の女神」をオマージュした紅子が旗を掲げるカットに注目。ソース is LOVE!好きなタイトル3位!#映画 #本日の映画 #クレヨンしんちゃん #浦沢義雄 #うえのきみこ
2017年公開の『クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』。監督は橋本昌和。野原一家の回。キービジュアルからしてまったく期待していなかったが、意外と良かった作品。シリリの声、村瀬歩かと思ってずっと観てたら沢城みゆきで衝撃。花嫁(2010)では老いたひろしとみさえが登場するが、本作では若返った2人と赤ん坊になったしんのすけが暴れ回る。25周年記念作ということで、ハイグレ魔王(1993)のフィギュアや交番内のポスターにロボとーちゃん(2014)の段々原、長崎の市街ではアミーゴ(2006)のBGMに併せてB級グルメ(2013)の健さんとグルメッポーイが、ヒッチハイクのシーンではヤキニクロード(2003)のダットサントラックのゲイなどの歴代キャラが友情出演。こういう作品を跨いだ演出はめちゃくちゃ嬉しい。恐らく他にもそれらしき気配があったが、見逃してしまったので2周目も楽しみ。#映画 #本日の映画 #アニメ映画 #クレヨンしんちゃん #橋本昌和