何でもない日朝寝坊をしグラスに水を注いだ日きのう見た夢の余韻にひたる日小さな花を見つけた日自分の影法師が伸びていった日涼しい風の吹く日風に運ばれバッタが腕にとまった日クモの巣は泳ぎ私は何でもない種子になる何でもない日の午後、わたしはそっと目をつむる#風のような日