2025年は134本目は「秒速5センチメートル」93点ややネタバレあり新海誠のアニメ作品の完璧なる実写化2007年に発表された新海ワールドの原点とも呼ばれる同名の劇場アニメ作品を知る人も多いだろう。実写化が発表されたときには、正直「やめてくれ」って思ってた。それを「アット・ザ・ベンチ」などの奥山由之監督の商業長編作品のデビュー作として作られると知ってから、もしかして…という感じも覚えた。期待と不安を持って鑑賞したが…これは完璧な実写化だった。あの作品の持つテーマを損なうこと無く現代的にブラッシュアップされている。「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3篇のオムニバス形式で作られていたアニメ作品を上手いこと2時間の劇場作品に昇華させる為にはエピソードが足りない。そこで特に「秒速5センチメートル」篇のエピソードは小説版の話も盛り込んでいる。ちなみに小説は大学生の貴樹の話も描かれてるから、気になる人は小説版も読んでみることをオススメする。明里が出せなかった手紙の内容も小説版にはちゃんと書かれてます。今作は役者陣も素晴らしかった。大人貴樹の松村北斗の空虚感漂う芝居も、元々の脱力系なイメージと合っていた気がする。「すずめの戸締まり」の草太とは真逆だけどねwそして何より賞賛するべきは種子島に住む澄田花苗を演じた森七菜。恋する乙女のキラキラ感を見事に演じている。24才の彼女がリアル女子高生にしか見えなかったw彼女もまた新海作品「天気の子」で陽菜を演じている。小学生〜中学生の明里を演じた白山乃愛がめっちゃ可愛かった。東宝シンデレラグランプリを獲っただけはあるね。彼女はこれから伸びるだろう。そしてプラネタリウムの館長として吉岡秀隆がキャスティング。この役は小説にも登場しない実写映画のオリジナルキャラ。吉岡秀隆もまた新海作品「雲の向こう、約束の場所」の主人公・藤沢浩紀役を演じていた。なにげに新海ファミリーが多く出演しているのは偶然?w宮崎あおい演じる美鳥先生を上手く使って「コスモナウト」と「秒速5センチメートル」更には「桜花抄」を絡めた物語を繋げているキーパーソンになってた。そして可愛かったw原作版「桜花抄」ではただの手紙のやり取りだったものを「天文手帳」による交換日記ならぬ交換手紙として機能させていたのは綺麗だったな。終わり方も改変してくれなくて良かったよ。やっぱ「秒速」はこうでなくちゃwロケ場所や構図にもこだわった奥山監督にやってもらえてよかった。ずっと過去に囚われていた貴樹が前を向いて歩き出したように、この作品が同じような空虚感、閉塞感に囚われている人の心に「きっと、大丈夫」を届けて欲しいと願うばかりだ。#秒速5センチメートル #奥山由之 #松村北斗 #高畑充希 #青木紬 #森七菜 #宮崎あおい #吉岡秀隆