【読後感】統合失調症と家族のドキュメンタリー。どうすればよかったか?の答えを探す物語。映画を観に行きたかった。けれどミニシアターでの上映期間が短くて予定が合わずがっかりしていた矢先、本が出版されると知り先日手元に届いて早速読んだ。もともとのドキュメンタリー映画の存在を知ったのは私の好きな作家、青山ゆみこさん。彼女の読む本や映画は私にとって大切な情報です。いつもありがとうございます。・精神障がいは脳の病気であり、 精神が病に冒されるわけではない。・精神の病とするから偏見や差別、 親の責任や個々の問題とされるのではないか。・脳もひとつの臓器であり、 肺や胃と同じように病気になる・病はどこの臓器に発症しても精神は蝕まれる・間違えない人はいない・間違い(ミス)は無くならない、 ならば後の対応を間違えないようにするべきだこの本を読み改めて気付くことがたくさんあった。心の病のほとんどは脳の病気でありいまだに原因はわかっていない。けれど病気は誰もが罹患する可能性があり珍しい事でもなんでもない。それでもやはり偏見や差別があり隠さなければならないと思ったり経歴の傷となる。なぜだろう。他の病気と同じメカニズムであり、外科的治療では治せないというだけなのに、目に見えない内蔵的疾患は他にもあるのにどうして精神疾患は恥ずかしいのだろう。大切な人を、時間を、隠してしまうのだろう。この本はそんな世の中へのシュプレヒコール。先日私も風邪をひいて、いつ治るのか不安だった。振り返すのではないかと心配だったし体調が悪くて仕事も滞った。薬や治療が適切かどうかも目下不明でもあったと思う。それとどこが違うのだろうか。風邪をひいた家族を隔離して医療を施さずに治せるか。治ったとしても時間はかかるだろうし違法な投薬や民間療法ではなく専門的な医療がそこにあるなら受ければいい。それだけではないだろうか。お姉さんが癌を患った時と統合失調症の違いが如実にこの本には書かれている。それでも尚、精神障がいは隠される。偏見や差別は無くならない。そうかもしれない。けれど何度も書かれているように正解はない。見つけようとしなければ見つからない。なにより知ることが理解のきっかけだと思う。そしてひとつ、私が伝えたいこと。私は病気の事は詳しくわからない。けれど、私は病気の人を恥ずかしいなんて思わない。そんな悲しいことはないもの。そして、私や家族だって病気になるかもしれない。発病確率はみんな同じ。その事を伝えたい。だから恥ずかしいと思わないで。今はまだ隠したり隠れたりしてもいい。でも私は寛解を望むし、病気だと理解しています。とてもデリケートな問題だから全てオープンにしろとは言えない。だからこそ、どうかよい方向に向かって欲しい。ご本人、そしてそのご家族が笑い話にならなくとも、いつか心から笑って欲しい。そう思っています。#どうすればよかったか? #藤野知明 #統合失調症 #青山ゆみこ