【読後感】500ページを越えても尚、私は称賛したい。物語の濃さ、人物のディテールの奥深さ、人の心、善悪、そしてアメリカの広大な大地、大切なもの、無私。ダッチェスと言う女の子を、ロビンと言う男の子を、できることなら私が引き取りたい。どんなに暴れても、どんなに悪態をついても。家に辿り着いてくれたらよかったのに。私はなにもできないけれど。ただ側にいるくらいしかできなくても。彼らの心に負った傷があまりにも痛々しくて本の中であるにも関わらず放っておけなかった。最後の一文を読むまで。その最後の一文を読んでもまだ、ダッチェスを抱き締めたい気持ちに変わりはない。あまりにも分厚い本(鈍器本とも言う)だから読むタイミングを伺っていたけれど読みはじめたら止まらない事請け合いです。翻訳であるのにとても読みやすい。時々名前と人物が行方不明になるけれど登場人物表があるし、そこに載っていない人物も文脈でわかります。読みはじめたらきっと最後まで他の本に浮気は出来ない。強くおすすめします。分類はミステリーではあれどヒューマンドラマ。すごくいろんな事を考えてしまう小説でした。ぜひ読んで欲しい。ダッチェスもロビンも幸せになると信じたい。この本に登場人物する誰もが深淵を見たけれどそれぞれが各々の場所で幸せを噛み締めて欲しい。たとえ原題である We Begin at the End終わりから始まるのだとしても。#我ら闇より天を見る #WeBeginattheEnd #クリスウィタカー #鈴木恵 訳