20年ほど前は、仕事終わって呑みに行って、終電で帰宅することが多かったもんでした。その日もやはりベロベロになり、終電に乗っていたのですが…たまたま空いた席に座ることが出来て安心したのか、いつの間にか寝てしまい、終着駅まで乗り過ごしてしまったのです。終着駅の駅員に起こされ、ようやく目覚めた私は「またやっちまったか〜💦」とタクシーで帰宅することをぼんやり考えてました。すると、「あれ?抱え持ってたはずのカバンが無い💦」カバンには、カードや保険証、各種証明書が入った財布を入れていました…「ヤバい!財布ごとバッグを盗まれた!」友人に連絡して、とりあえず迎えに来てもらわなくては!」と咄嗟に判断し、電話を掛けようと、胸のポケットから携帯を取り出し…ん?「胸ポケットに入れていた携帯も無いっ!」どうやら携帯も盗まれた模様。詰みました…。とりあえず駅舎に入り、残っていた駅員さんに「空いません、財布も携帯も車内で盗まれたようなんですが」と相談すると「それは警察に言って!こっちは知らんから」と、けんもほろろな御対応。「じゃあ、申し訳ないんですが、友人に迎えに来てもらうので電話だけでもお借りしてよいですか?」と頼み込むと、私に向かって、ジャラッと一掴みの10円玉を投げつけ、「これで公衆電話で掛けりゃいいだろっ!」と。仕方なく床に散らばった10円玉を拾い上げ、駅舎の外に出て、どうにか友人に電話を掛けました。しかし、その頼みの綱の友人が電話に出ない。周りを見れば、タクシーもいない。後払いの方法を考えて、タクシーさえ捕まえれば、とも考えていたのですが、それもダメ。仕方なく私は歩いて自宅に向かったのでした…。帰宅するまでの間、6時間半。途中、タクシーを見つけても回送中ばかりで、捕まえることは出来ず、歩き切って辿り着いたのでした。世は明け、二度と泥酔して電車に乗ることはしない、とその時だけは誓ったのでした…#酔っぱらいのしくじり帖#独り飲みを楽しむの星