無事着いたと言う彼からの電話を切り、ほんのちょっとだけ泣きました。もちろんLINEで無事に到着したと言う報告はあったし、何時に起きて誰とどんな食事をしたとかうるさいくらいに知らせて来る人なのですが、やはり文字と声は違う気がします。ああ、でも。違う時間のなかにいると言うだけで、こんなにも距離を感じるとは。シンガポールは時差にして日本より1時間遅れなのですが、ずっと西にあるためにビデオ通話の背景がまだ明るかったんですよね。あちらはあいにく小雨模様で、夕陽を見せてやれないと彼はぼやいてましたが話しているこちらはもうすっかり夜、何だか違う世界にいるようだなと思った瞬間、ひどい心細さに襲われて...カッコわる。もともと互いの世界にいなかった人間同士。失っても正数がゼロに戻るだけでマイナスになどならないと思っていた考えが甘かったかも知れません。泣き顔を彼に見せずに済んだことにはほっとしていますが、正直言って夜がこんなに暗いとは知りませんでした。あー、カッコわる。#遠いひと #これがほんとの時間差攻撃