#日光街道巡り / #越ヶ谷御殿跡昨年10月から今年3月にかけて、日本橋から日光東照宮まで歩た時の写真を載せてします。越ヶ谷御殿跡は、埼玉県越谷市御殿町にある歴史的な旧跡で、徳川家康が慶長9年(1604年)に設けた御殿の跡地です。当初は越ヶ谷郷の土豪会田出羽の陣屋があった場所で、家康が増林にあった御茶屋御殿をここに移したとされています。御殿は鷹狩の際の宿泊所として利用され、家康やその子秀忠をはじめ四代将軍家綱も度々訪れていた記録が残っています。越谷御殿は広さが現在の御殿町全域に及びましたが、建物の詳細は不明で、明暦の大火(1657年)で江戸城が焼失した際、江戸城再建のために越谷御殿は解体され、その資材は江戸城二の丸に移されました。以来、建物は残らず、跡地は現在畑地などに活用されています。遺構や物品は発掘調査で直接の越谷御殿のものは出ていませんが、周辺の中世遺物などは確認されています。石碑が元荒川沿いの細い小道に立っており、石碑と説明プレートがあるのみです。地名「御殿町」も、この歴史に由来しています。家康の鷹狩に伴う宿泊地として歴史の一端を知る場所です。