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八界
愛するもんも今は土ん中。
生きる意味なんぞもうとっくなくなった。
酒に溺れ、肺を壊すほどの葉っぱを吸った。
わずかの生きる意味である長い勤めも終える。
もう言うことの聞かない脚でいつもの駅へ。
ありえない程の人口いるなか
俺は一服しに喫煙所へ向かった。
昔とは変わらぬ場所。
自販機でブラックを一つ。
葉っぱに火をつけ、一吸い。
プハーっと煙を吐く。
この老体がさらに落ちぶれていく。
俺はそれが嫌だった。
誰かの面倒になるんのはごめんだ。
ならいっそ…って
最近はこのことしか考えねぇな。
灰皿にタバコを擦り、
余った缶コーヒーを流す。
重い腰を上げ、いつものホームへ立つ。
数分遅れた貨物線が通過した。
例えば、例えば目の間に信じられない光景を
見れば目を擦るってもんだ。
まるで夢を見ているのかのような。
目の前に愛してた女がいるんだから。
【廻る列車、ホームは君と】
#超短編 #稚拙
#書いてみた
@創作探求会 ありがとうございます。

冴栄-さえ-
ブルスクに見えるけどちゃんとした文章を画像化しました。
#超短編
#続かない
#たぶん

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