Ⅴ. 異形の残照、愛なき苗床が育んだ果実親愛という慈雨を知らぬ魂には、毒々しくも美しい狂い咲きの華が根を張る。環境という名の彫刻刀は、無垢な原石を修復不能なほど歪な偶像へと削り出した。解放の代償として彼が手に入れたのは、永遠に癒えぬ倒錯の渇きである。正常な愛の交わりを拒絶された苗床からは、血塗られた悦楽を糧とする怪獣が這い出す。愛を知らぬ悲劇は、一人の少年を、死と快楽の深淵を漂う孤独な狩人へと変貌させ、物語は永遠に続く夜へと溶けていった。#赫焉の叙事詩