「なぜこれほど、自分たちを傷つけ合う必要があったのだろう」少女は静かに書を閉じた。窓の外では、争いの歴史を飲み込み、美しく再生した緑の平原がどこまでも広がっている。過去の残酷な文明は、皮肉にも滅びることで、ようやくこの沈黙の平穏を手に入れたのだ。少女は古文書をそっと胸に抱き、今は亡き人々を憐れむように祈りを捧げた。風が運ぶ花の香りに包まれながら、彼女は今日という輝く一秒を深く愛し抜く。#賛美歌のゆりかご・古文書が語る鉄の時代