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general
亦た君子ならずや
人がいくら自分が勉強しても
またしっかりやっていても
自分という存在や努力について
誰も知ってくれない
そういうことは
心苦しいことであります
こういう気持ちは、
2500年前の人であっても
今と変わらなかったのですね
ずいぶん勉強もし
一所懸命やっているのに
自分の存在を知ってくれない
それでも
少しも気持ちを悪くしない
君子というのは様々な幅の広い
言葉であります
立派な人という意味であります
そういう人では
ないかというのであります
孔子が弟子たちに
これを教えようと説教口調で
言っているのではなくて
自分自身に向かってしみじみと
述べておられる言葉であります
そう思って読んでみると
孔子も若い頃には
そういう気持ちになられたことも
あったのかと思います
世界の三聖人 四聖人と
言われる人であっても
人知らずして面白くない時代も
あったのであります
自分が取り組んでいることを
すぐに人に理解してもらえなくても
気にしないということ
人は得てして
表面的な結果しか見ないものです
そしてその結果だけを見て
あの人は
特別な才能があるからできたと言う
つまりその結果の裏にある膨大な
努力まで想像できないのです
ですが目標達成のために
一歩踏み出した方は違います
人目に出ない見えない努力の
存在を知っています
そしてその意義を理解しています
それでいいのです
あとは目標達成に向けて
途方もない努力を1つ1つ愚直に
積み重ねていけばいいのです
それ以外に道はありません
行動しない者は一生理解できず
行動した者だけが
瞬時に理解できる類のもの
そして行動したその先には
凡人では到底到達できない
えもいわれぬ風景が待っているのです
自分が取り組んでいることを
すぐに人に理解してもらえなくても
気にしないで生きたい
#平澤興
#論語を楽しむ

general
こんな言葉を残されています
"己の欲せざる所は
人に施すことなかれ"
自分がされたくないことは
人にもしてはいけない
あまりにも有名なこの言葉ですが
もう一歩
深く掘り下げてみると
私たちは往々にしてこの言葉を
"してはいけないこと"の
リストとして捉えがちです
しかし孔子が
本当に伝えたかったのは
もう少し温かなものでは
なかったでしょうか
私が思うにこの言葉の核心は
想像力にあるのです
他人の立場に立って感じる力
痛みを想像できる優しさ
自分が"されたくないこと"を
想像するためには
まず自分自身の心に 静かに
耳を傾ける必要があります
たとえば
忙しいときに雑用を押し付けら
れるのが嫌だと思うなら
相手も同じように
感じているかもしれない
孤独が辛いと知っているなら
ふとあの人は今 寂しい思いを
していないかと考えてみる
でも
ここで終わってはいけません
論語の教えは 単なる
禁止事項ではないからです
孔子はおそらく
こう続けられたでしょうか
では自分がしてほしいことは何か
それを人にもしてあげなさい…と
"されたくないことをしない"のは
人間関係の出発点に過ぎません
本当の豊かさは 一歩進んで
相手が喜ぶことは何かを想像し
それをさりげなく
施すところに生まれるのです
今を生きる皆さまにどうか
一つだけ実行していただきたい
目の前の一人の ほんの小さな
望みを想像してみること
そして もしできるなら それを
そっと叶えてあげること
その積み重ねが きっと
あなた自身の人生を そして
周りの世界を より温かいものに
していくはずです
#平澤興
#論語を楽しむ
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