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八星∞

八星∞

lucaの『八星』のmv観てたら
偶然このアルバムを知って
どうしても欲しくなって…

古い米蔵rizmに集った写真家、音楽家の
星と光を集めた音楽と詩集のアルバム
1枚のCDと写真、音楽、詩と写真

このアルバムをつくるきっかけを
読んで胸がいっぱいになった
音楽家や写真家たちの想いと作品に
触れてると泣いてしまう

生と死の境目なんてほんとはなくて

「星になる」
肉体と精神が
この世からなくなることを
人っていうのはこんなにも
美しいことばであらわす

人間って宇宙の一部なのに
私達にしかできないものをもってる

どんなLIVEだったんだろうな
このアルバム持ってる人いるかな…

読んでほしい

#Stardustalbum #rizm #音楽 #写真
#詩集
GRAVITY

八星

Arca,LUCA,haruka nakamura

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かんぺい ف

かんぺい ف


素敵な詞に出会ったので、ここに記録しておきたくなった

生まれたよ ぼく

やっとここにやってきた
まだ眼は開いてないけど
まだ耳も聞こえてないけど
ぼくは知ってる
ここがどんなにすばらしいところか

だから邪魔しないでください
ぼくが笑うのを ぼくが泣くのを
ぼくが幸せになるのを

いつかぼくが
ここから出て行くときのために
いまからぼくは遺言する
山はいつまでも高くそびえていてほしい
海はいつまでも深くたたえていてほしい
空はいつまでも青く澄んでいてほしい

そして人はここにやってきた日のことを
忘れずにいてほしい
#谷川俊太郎 #詩人 #詩集 #こどもの日 #こども
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Ana

Ana

「日々のあぶく」
津田まさごろ

短い詩の中に
パンチのきいた物語が詰まっている
そんな詩をギュッと集めた
1冊です。
詩は、日常、社会、恋愛など
題材は様々。

昔、ファッション誌で連載されていたような。。。

#読書 #読書の星 #詩集
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コロ

コロ

詩集、短歌、俳句、和歌に触れると時々ドキッとするほど心に届く[星]
#若松英輔 #詩集
読書の星読書の星
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なし

なし

今日は 夜のミッキーマウス という文庫本を
官能小説の棚に並べようとしました。
#詩集です#詩集 #失敗 #心が汚れきっているなし
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 204

#松本隆 #詩集


☆『サゥザンド・ナイツ』

眠れぬ夜はいつも君が昔話聞かせた
紫色沈む都会(まち)はまるでアラビアン・ナイト
今さらまだ君の声が耳のそばでうず巻く
空飛ぶ絨毯があればすぐに飛んでくのに Ah
お願いだ 戻って
二人きり Ah 魔法の舟
ユラ ユラ 愛に浮かべよう
Thousand Nights 「君が」
Thousand Nights 「欲しい」
Thousand Nights Yes, Yeah!

言いたい事わかるだろう離れ離れ不幸さ
月の砂漠 銀の鞍で君は渡って来い Ah
お願いだ 扉は
開いてるさ Ah 魔法の炎
ユラ ユラ 愛を照らしてよ
Thousand Nights 「君が」
Thousand Nights 「欲しい」
Thousand Nights Yes, Yeah!
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 58

#松本隆 #詩集


☆『組曲噫無情 』

<嘆きの舞姫(バレリーナ)>

流れ流れて地の果てよ
舞踏酒場の片隅で
ピンクのガーター色っぽく
踊る瞳に涙あり
ピンクのガーター色っぽく
語る昔に涙あり

風は何処から吹くのやら
あなた訪ねて三千里
南十字の星さん
わたしの瞳をぬらさずに
南十字の星さん
わたしのあしたに輝いて
見よ嘆きの舞姫
踊る姿も、ああ哀し

夢はめぐりて幾星霜
ダンスガールの悲しさよ
それでもあなたにめぐり逢い
星のワルツを踊ります
銀のシューズで踊ります
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 207

#松本隆 #詩集

☆『サン・ライズ』

Ah 星さえ追われた蒼い海に
Ah 夜明けは朱色の色を混ぜる
朝陽は光の翼広げ
君を包むだろう
愛してるなんて気障っぽく言えないけど
くもりのない目で見つめたら
わかってくれよ
Ah 貝殻集める細い眉が
Ah 普段の君より優しげだね
くよくよ悩んで泣いた夜と
違う君みたい

今日から世界が広がる
未来を両手に集めて生きよう

淋しい心を照らして
陽が昇る
未来を両手に集めて生きよう
何気なく肩を叩いたら
微笑ってくれよ
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 169

#松本隆 #詩集


☆『幻花(まぼろし)』

Everything is transparent now
transparent now
Everything is transparent now
transparent now.

夜の都会のウィンドウの中で
少女の裸身がきらめいていた

夜を横切る長距離の汽車が
銀河に向って車輪を投げる

君は UMI
ぼくは KAI
透きとおる夢さえも 時がたてば濁るのを
僕らは知らなかった

オペラグラスで太陽を見つめ
瞳を焦がした少年の手の

口から飛んだ溜息の蝶が
少女の額で翅ふるわせる

君は UMI
ぼくは KAI
透きとおる夢さえも 時がたてば濁るのを
僕らは知らなかった

Everything is transparent now
transparent now
Everything is transparent now
transparent now.
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 135

#松本隆 #詩集


☆『道化役』

あなたの悲しい顔 見てるとぼくまで辛いよ
よければ話してごらん 涙のその訳を
泣くだけ泣いちまえば気持も軽くなるだろう
いいんだ ぼくのシャツで涙は拭けばいい
なぐさめ役のぼくの心に
あなたは今も気付いていない
兄貴のように抱くしかないよ 小さな肩を

芽生えた恋のことを打ち明けられた時もある
愛して悩むたびにあなたはここに来た
いつでも遠く離れ優しく見守って来たけど
あなたの心占める誰かは他にいた
道化てみせるぼくの仕草で
明るい笑みを想いだすなら
兄貴のように抱くしかないよ 小さな肩を
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GRAVITY19
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介


風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯

#松本隆 #詩集


 ☆『白い封筒』

はじめての手紙をあなたに書きます
白い便箋にペン先がふるえて
読み直すと出すのがこわくなりそうだから

好きです。と一言書けたならいいのに
かけないままに文字を並べてます
どうぞ言葉にならない気持ち読んでください

はじめての愛を封筒につめます
あなたの名前を宛て名に書きました
GRAVITY
GRAVITY19
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 66

#松本隆 #詩集


☆『雨模様』


あなたはどのくらい 待ったのかしら
窓を濡らしてる 雨を見ながら
となりの椅子にかけ 話しかけても
わたしのほうも見ず 聞こえないふり
いつものほほえみは どこに消えたの
わたし「ごめんね」も 言い出せないわ
午後の図書館は ひっそり静か
ためいき ひとつだけ ひびいたの

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ

髪をとかしても お喋りしても
とても気になるの さっきのことが
電話しようかな ダイヤルしても
指がふるえちゃう ちょっぴりこわい
あなたは今でも おこってるかな
返事もなかったら 泣いちゃいそうよ
何て言おうかな わからないのよ
電話前にして にらめっこ

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ

明日の放課後の 図書館に行き
いつもの椅子にかけ 待っていましょう
もしもまだあなた 知らんふりでも
だんまり背中だけ くるり向けても
わたし決めたのよ あしたはきっと
きっとほほえんで いえると思う
そうよ「ごめんね」と 小さな声で
あなたゆるして くれるかな

外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ
外はまだ雨 降りやまない
わたしのむねも 雨模様よ
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GRAVITY19
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 199

#松本隆 #詩集


 ☆『てぃーんず・ぶるーす』

駅に走る道は雨で
川のように僕のズックはびしょぬれ
ぬれた踏み切から見たよ
汽車の窓に流れる君を探して
冷たいレールに耳あてれば
ふたりの秋が遠ざかる
泣いてる君はぶるーす

みんな軽々しく愛を
口にしても君は違うと信じた
なのに君は僕の手より
座り心地のいい倖せ選んだ
都会が君を変えてしまう
造花のように美しく
渇いた君はぶるーす

誰も知っちゃないさ 若さ
それがこんな傷つきやすいものだと

誰も知っちゃないさ 若さ
それがこんなこわれやすいものだと

僕は愛に背中向ける
伏せ目がちのジェームス・デイーンまねながら
それが 僕のぶるーす
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GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 195

#松本隆 #詩集


☆『マンハッタン・スクランブル』

言葉のショット・ガン
不意にあなたはさよならと
ぼくの胸撃ち抜いたね
迷路のような夜の中
あなたはまぎれた
マンハッタン・スクランブル
うず巻く都会は Rainbow Illumination
マンハッタン・スクランブル
あなたを捜して Up & Down

夜空に燃え上がる
まばゆいダウンタウン
人をぬい走るあなた
黄色いタクシーがぼくの
瞳の前をすぎる
マンハッタン・スクランブル
しじまにそびえるスカイ・スクレイパー
マンハッタン・スクランブル
あなたを捜して Up & Down
GRAVITY
GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 185

#松本隆 #詩集


 ☆『東京ららばい』

午前三時の東京湾(ベイ)は
港の店のライトで揺れる
誘うあなたは奥のカウンター
まるで人生飲み干すように
苦い瞳(め)をしてブランデーあけた
名前は? そう、仇名ならあるわ
生まれは? もう、とうに忘れたの
ねんねんころり寝ころんで眠りましょうか
東京ララバイ 地下がある ビルがある 星に手が届くけど
東京ララバイ ふれ合う愛がない だから朝まで
ないものねだりの子守歌

午前六時の山の手通り
シャワーの水で涙を洗う
鏡の私 二重映しに
レースの服の少女が映る
愛をうばった二年が映る
愛した? そう、数知れないわね
別れた? もう、慣れっこみたいよ
ねんねんころり寝ころんで眠りましょうか
東京ララバイ 夢がない 明日がない 人生はもどれない
東京ララバイ あなたもついてない だからお互い
ないものねだりの子守歌

孤独さ、そう、みんな同(おんな)じよ
送るよ いい、車を拾うわ
ねんねんころり寝ころんで眠りましょうか
東京ララバイ 部屋がある 窓がある タワーも見えるけど
東京ララバイ 倖せが見えない だから死ぬまで
ないものねだりの子守歌
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GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 165

#松本隆 #詩集


☆『サテン・ドール』

ブラッディ・メアリーひとくち
君の口唇が濡れる
海のテラスに響くよ
波のトレモロ達
熱帯に咲く花の色彩に埋もれて
謎めいた微笑を投げかける
君はサテン・ドール

ブラッディ・メアリーふたくち
君の髪が揺れる
夜のカーテンつらぬく
十字の星灯り
傾いて行くだけの僕のこの気持ちを
はぐらかし 後ずさる赤い靴
君はサテン・ドール

ブラッディ・メアリー底まで
君の頬が燃える
濡れた音色のピアノが
心にゆらめくよ
人生はカーニバル ララララと歌って
夜の中 フラフラと踊り出す
君はサテン・ドール
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GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 151

#松本隆 #詩集

☆セントラル・パー

そう8時に 逢って欲しい
人のざわめく 原宿セントラルパーク
珈琲皿の 音と影に
時をスプーンで混ぜて 俺は待つだろう

光る文字は カサブランカ
暗くて淋しい 胸にまたたくよ
遠く流れる アメリカン・チューン
あの頃君が好きな イーグルスかい

空っぽだよね 俺たちは
何もないから愛だった
ビルの谷間から 青空がのぞく
ポッカリあいた 俺の心に似合いだね

騒がしいよね この店は
祭りみたいな 恋だった
ピンボールマシーンの子守唄
転がるように 生きた心に似合いだね
転がるように 生きた心に似合いだね

そう8時に 待っているよ
あの隅の椅子 原宿セントラ・パーク
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GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 116

#松本隆 #詩集


☆『太陽がいっぱい』

白い夏へと 走ってゆくの
愛のペダルをこぐのはあなた
さからう風にゆれる自転車
だけど平気よ しがみついてる
広い背中あるから
聞いてこの胸のはずむ ときめきを
肩に感じるでしょう
はなさないの両手 つかまえたの幸せ
愛の旅が いま始まる

いつも遠くで あこがれていた
あなたが今は この手の中に
はじめて声をかけられ そして
白い自転車 海ぞいの道
二人走ってゆくの
どんな行先も 私ついてゆく
けして恐がらない
ほほをつねってみる いたいような幸せ
愛の旅が今はじまる
愛の旅が今はじまる
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GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 83

#松本隆 #詩集


☆『ひぐらし』

ねえ私たち恋するのって
鞄ひとつでバスに乗ったの
マクドナルドのハンバーガーと
煙草はイブをポケットに入れ

御殿場までが矢のように過ぎ
緑の匂い胸にしみるわ
昔はカゴで通ったなんて
雪の白富士まるで絵のよう

読んだ漫画をあなたはふせて
内緒の声で耳打ちばなし
スーツを着てるあいつを見ろよ
三億円に似てないかって

最後に吸った煙草を消して
空の銀紙くしゃくしゃにした
窓に頬寄せ景色見てると
時の流れをただようようね

ガラスに映るあなたの寝顔
私はふっとため息ついた
生きてる事が空しいなんて
指先みつめ考えてたの

日暮れる頃に京都に着くわ
それは涯ないひぐらしの旅
あなたと二人季節の中を
愛はどこまで流れてゆくの
GRAVITY
GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のくわるてっと
    〜松本隆初期作品詩集  ♯ 54

#松本隆 #詩集


☆『はっえんどえんど』


今は昔のこと 末永く暮した桃太郎のように 
しあわせになれるという
伽噺(おとぎばなし)ように はっぴいえんどならいいさ 
でもしあわせなんて どう終わるかじゃない
どう始めるかだぜ
昔も今のこと ベンツでも乗り廻わし二号さんでも囲えば 
しあわせになれるという
社長さんのように えらくなれたらいいさ 
でもしあわせなんて何を持ってるかじゃない
何を欲しがるかだぜ
GRAVITY
GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のくわるてっと
    〜松本隆初期作品詩集  ♯ 36

#松本隆 #詩集


☆『外はいい天気だよ』

 水いろのひかりさしこむ窓に
 きみはひとりぽつん

 風にきみの顔がにじんで……

 水いろの陽に濡れる机(テーブル)に
 きみはほほづえついて
 今朝の夢のつづき思い出す

 さあ
 あたまに帽子のせて
 でかけなさいな
 ほら外はいい天気だよ

 水いろのひかりあふれる部屋に
 朝は悲しすぎる

 風にきみの夢がにじんで

 さあ
 あたまに帽子のせて
 でかけなさいな
 ほら外はいい天気だよ
GRAVITY2
GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のくわるてっと
   〜松本隆初期詩集  ♯ 6

#松本隆 #詩集


☆『乱れ髪』

 割れた 鏡のなか
 たたみの青がふるえる
 何をそんなに視てるんだい

 髪を切りすぎたね
 まるで男の子だよ
 外は乱れ髪のような雨なのに

 窓を埋める影から
 きみの瞳がひかる
 何をそんなににらむんだい
 
 髪を切りすぎたね
 まるで男の子だよ
 外は乱れ髪のような雨なのに

 ごらん
 きみが切った髪が降る
 ごらん
 きみの髪が降る 
 まるで男の子だよ
 外は乱れ髪のような雨なのに
GRAVITY
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 208

#松本隆 #詩集


 ☆『風をつかまえて(Catch the wind)』

舗道に尾をひいた朝もやが
ミルクの壜の音に晴れてゆく
ぼくは小石けり歩道橋渡る

Let's have a good time 人生は好きかい?
Let's have a nice day 今日こそつきも廻る

Catch the wind, Catch my love
Catch the wind, Catch my life

誰かが空に撒くニュース・ペーパー
明るい話題だけ拾い読み
風の五線紙に口笛が弾ねる

風の向きを指で調べて
心の気球を人生に
軽く飛ばせ飛ばせ!!

Let's have a good time 次の角曲がって
Let's have a nice day 君の窓手を振る

Let's have a good time 人生は好きかい?
Let's have a nice day 今日こそ愛に跳べる
GRAVITY2
GRAVITY18
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 206

#松本隆 #詩集


☆『グッド・ラック』

君の眉の細い線
急にかげり泣きじゃくる
つめたい奴とうらまないでくれ
少し愛に疲れただけさ

君のおとすため息が
空に舞うよ摩天楼
嘘ついてまで君を抱けないよ
かわってくれ 心は遠い Ah
Good Lnck Good Lnck 醒めた夢

君は席も立たず
冷めた Teaを見てる
ぼくは自動ドアの
前で振り向いてる

ジェラルミンのビルの翳(かげ)
君は迫って来ないだろう
心の中で何かがくずれて
何故かひどく淋しくなるよ Ah
Good Lnck Good Lnck 醒めた夢

君は席も立たず
冷めた Teaを見てる
ぼくは自動ドアの
前で蒼ざめて
埋まらぬ距離を見てる

Good Lnck Good Lnck
Good Lnck Good Lnck
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 205

#松本隆 #詩集


☆『雨のハイウェイ』

ワイパーもふるえてるよ
河のようなハイウェイ
電話から洩れた声の
暗さが気にかかって
倖せと不倖せは
二車線の道なのさ
時だけがぼくの中を
矢のように追い越すよ

Drivin' All Night 闇夜を
くぐり抜けて
Drivin' All Night 心は
稲妻さ

Drivin' All Night もうじき
夜が明けるね
Drivin' All Night 二人で
暮らしてた町に

もし君を失うなら
生きる価値さえないさ

トラックの水煙りが
ガラスを叩いても
アクセルはゆるめないよ
笑顔にふれるまでは

Drivin' All Night 二度とは
泣かせないさ
Drivin' All Night 明日は
晴れるよね

Drivin' All Night 疲れた
魂だけ
Drivin' All Night やさしい
腕で眠らせて

もし君を失うなら
生きる価値さえ
生きる価値さえ
生きる価値さえないさ
GRAVITY
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 181

#松本隆 #詩集


 ☆『イチゴの誘惑』

不思議ね気持ちなんて 明日は明日の風
約束なしの 避暑地の恋なら
忘れてしまおう… Wo wo…
突然醒めてしまう 誓いの言葉よりも
夏より 眩しい瞳を選んだ
Remember happy times we had
あなたに惑う気持ち 砂に書けば「You惑」
眼を閉じて one two three
三つ数えたの 少しほろ苦いできごと
100カラットの想い出なのよ
哀しい Strawberry kiss

あきらめきれないから 強がり言うのかしら
もうこれ以上 深く愛せない
波打ち際から… Wo wo…
いきなり 今あなたが背中を抱きしめたら
昔のように 甘くくずれそう
Remember happy times we had
すねる訳じゃないけど 涙に負けたくない
ノックして one two three
心の扉を あの頃のあなたみたいに
100カラットの宝石よりも
きらめく Strawberry kiss

電話して one two three
三つ数えたの まるで初恋のように
100カラットの想い出なのよ
哀しい Strawberry kiss
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 178

#松本隆 #詩集


 ☆『磁気嵐』

ペルーの大地と藍色の空の 隙間へ飛び立つ遊覧飛行機
神々の眠りを醒まして翼は舞う

ナスカの砂漠に誰が描いたのか
不思議な地上絵 鳥や花模様
謎めいた図形に科学も色なしなのさ

磁気嵐をさまよいながら 愛はいつも理性を越えて
胸の中で荒れ狂う

忘れてみせると強気の手紙を あなたに残して 旅して来たけど
言葉に尽くせない心に触れたの強く

磁気嵐をさまよいながら 私達はいがみあっても
引き寄せ合う磁力線

この太陽航路の果てに 今 夕陽が溶け出すの

磁気嵐をさまよいながら 人の愛は宇宙の神秘
説明など出来ないわ

磁気嵐をさまよいながら 人の愛は宇宙の神秘
説明など出来ないわ
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 157

#松本隆 #詩集


 ☆『スコーピオン』

砂丘のうねりに 沈む夕陽が
お前の涙を赤く染めてゆく
ナイルを旅する 船のデッキで
別れが辛いと お前は泣いた

メラメラ 燃える妖しい瞳
心に まっすぐ火を走らせ
別れるならば 一緒に死んで
泣かせる 言葉を口走る

スコーピオン スコーピオン
スコーピオン スコーピオン
お前の涙に 俺は負けたよ
スコーピオン スコーピオン
蠍座 生まれの炎の女

地球の裏側 地の果てまでも
不幸を背負って 追いかけて来る
虫さえ殺せぬ かよわい顔で
芯から お前は女なんだよ

メラメラ 燃える太陽の国
汗さえ にじんだシャツに頬寄せ
柔かな髪 女の匂い
酔わせる仕草を 知っている

スコーピオン スコーピオン
スコーピオン スコーピオン
火傷をしそうに 熱い情熱
スコーピオン スコーピオン
蠍座 生まれの炎の女

メラメラ 燃える ああピラミッド
神秘な光に 縫い止められて
うす絹 そっとひもといてゆく
水晶みたいに 細い指

スコーピオン スコーピオン
スコーピオン スコーピオン
お前の涙に 俺は負けたよ
スコーピオン スコーピオン
蠍座 生まれの炎の女
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 143

#松本隆 #詩集


 ☆『東京メルヘン』

もうじきに もうじきに春が来るんですね
もうじきに もうじきに春が来るんですね

あなたにとって私など
ただの心の道草でしょう
寒いポッケで二人の手
あたためたのもおとぎ噺ね

つめたい人ね くちづけてても
あー肩ごしに遠くを見てる
どこか渇いたあなたの胸を
涙でそっと濡らしましょうか

もうじきに もうじきに春が来るんですね

恋人たちの街角を
耳を押えてただすり抜ける
あなたの腕に抱かれてた
想い出だけにおびえる私

つめたい人ね サングラスへと
あー街翳を映したあなた
古いブーツを投げ出すように
私の心 捨てるのでしょう

つめたい人ね 冬のコートを
あー着せかける無口なあなた
見せかけだけの春が来たって
風が身体を吹き抜けるでしょう

もうじきに もうじきに春が来るんですね
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 120

#松本隆 #詩集


☆『オレンジの口紅』

去年の季節のかわり目に
私が借りてたサマーセーター
どうすればこの海で返せるの
ひと目だけでも逢えませんか
淋しい口実でしょうか
冷や汗かいてたコカ・コーラ
二人で半分ずつ飲んだ
あの夏の光

あの頃あなたが泳ぐたび
「サメよ!」と指さし驚かした
青い波 青春がきらめいた
もう一度だけ乗りませんか
おなじ湘南電車に
岩場でキスした想い出も
心に悲しく打ち寄せる
あの夏の光

青い波 青春がきらめいた
またバスに乗り行きませんか
白い海岸道路を
オレンジ色の口紅さえ
20才を過ぎれば似合わない
あの夏の光
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 85

#松本隆 #詩集


☆『銀河急行に乗って』

眠りにつくと迎えに来るの
白い煙を吐く機関車が
窓から空へ銀のレールが
夢の世界へ誘ってくれる

ジュエルの箱を散りばめながら
街の灯遠く飛び去ってゆく
綿菓子雲のホームのはじで
手を振るあなたもうすぐ見える
銀河急行に乗って
銀河急行に乗って
はたちという駅まで
夢のように過ぎたの

もしもあなたがアルタイルなら
離ればなれの私はヴェガね
雨が降ったら逢えない二人
さあ飛んでゆけ天の川まで
銀河急行に乗って
銀河急行に乗って
はたちという駅まで
夢のように過ぎたの
はたちという切符で
どこへ行けばいいの

眠りにつくと迎えに来るの
白い煙を吐く機関車が
窓から空へ銀のレールが
夢の世界へ誘ってくれる
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 72

#松本隆 #詩集


☆『微熱少年』

俄か雨降る午後に 体温計を挾み
天井の木目 ゆらゆらと揺れて溶けだした

窓のガラスを叩く 野球帽子の少年の
ビー玉を石で砕いては空に撤き散らす
ほらね 嘘じゃないだろう
路面電車は浮かんでゆくよ 銀河へと

遠い電車の響き 路地から路地に伝染り
目覚めれば誰もいない部屋 夜が忍び寄る

ほらね 嘘じゃないだろう
路面電車は浮かんでゆくよ 銀河へと
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 67

#松本隆 #詩集


・『ソバカスのある少女』

北の通りで ソバカスのある
少女を見かけたなら
声をかけてくれ

君が寒さに ふるえていたら
一枚きりの肩かけ
差し出すだろう

石のような心も
あたためちまう女さ

泣かした事が 昔あるんだ
風も叫んでたよ
ひどい奴だと

石のような心も
あたためちまう女さ

今でも髪は 長いだろうか
君も 友だちなら
たしかめてくれ
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 65

#松本隆 #詩集


☆『想い出の散歩道』


あの静かな丘の上に
そびえていたリンゴの木
背のびしても届かないの

笑いながらもいでくれた
あなただけがいないのね
あとはみんな昔のよう
わたし
ひとりぼっちで歩いてゆくわ
ほら想い出はもう風色よ

掌にひんやり青いリンゴ
高い枝にひとつだけ
背のびしたらとれちゃったの
知らないまに変わったのは
あなたじゃない わたしなの
あとはみんな昔のよう
わたし
ひとりぼっちでもだいじょうぶ
ほら想い出はもう風色よ
GRAVITY
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 64

#松本隆 #詩集


☆『ポケットいっぱいの秘密』

ひみつ
ないしょにしてね 指きりしましょ
誰にも いわないでね
ひみつ
ちいちゃな胸の ポケットのなか
こぼれちゃいそうなの

あなた 草のうえ ぐっすり眠ってた
寝顔 やさしくて
「好きよ」ってささやいたの

ひみつ
ないしょにしてね 指きりしましょ
誰にも いわないでね
ひみつ
ちいちゃな胸の ポケットのなか
こぼれちゃいそうなの

あなた 片目あけ 笑いだしちゃうの
ずるい 眠ったふり
わたしこまっちゃったな

ひみつ
ないしょにしてね 指きりしましょ
誰にも いわないでね
ひみつ
ちいちゃな胸の ポケットのなか
こぼれちゃいそうなの

わたし 草のうえ かけるおもいきり
やだわ どうしましょ
空に逃げちゃいたいな

ひみつ
ないしょにしてね 指きりしましょ
誰にも いわないでね
ひみつ
ちいちゃな胸の ポケットのなか
こぼれちゃいそうなの

ひみつ
ないしょにしてね 指きりしましょ
誰にも いわないでね
ひみつ
ちいちゃな胸の ポケットのなか
こぼれちゃいそうなの
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GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 55

#松本隆 #詩集


☆『摩天楼のヒロイン』

これが夢なら覚めないで
こんな素敵な夢ならば
摩天楼にこしかけ マニキュアぬる
きみはまるで映画のヒロイン
使い古しの愛なんてあたしに似合うはずもない
灯を点けてよシャンデリア
あたしの顔が
いちばん綺麗に見えるように

これが夢なら覚めて欲しい
こんな悲しい夢ならば
きみの残したくちべに紅く燃えてる
ワイングラスにくちづけた夢

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夢咲香織

夢咲香織

【あの娘】
夢咲香織の詩集「百万年の孤独」より

あの娘は何処へ行ったろう?
高校時代 美術部にいた
あの透き通るような白い肌
屈託のない自然な笑顔
いつも少しはにかんで控えめに話す
あの愛らしい娘は何処に居るだろう?

もう何処に居るのか分からない
誰かと結婚して幸せな家庭を築いているのか?
社会の第一線でバリバリ働いているのか?

どれもあの娘にそぐわない
あの娘に相応しいのは天空の羽ばたき

きっと宇宙で天女にでもなっただろう
会いたいなあ

#詩集
#詩
#創作詩
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 210

#松本隆 #詩集


☆『約束』

外は冬しぐれ 白い町
これが2杯目の ウィスキー・ソーダ
すりきれたレコードが
時の流れを歌う

ひとり都会へと 流れ去り
風の手紙さえ 来ないけど
待っててと 言われたの
なのに この店は 人影もない

針を止めた 腕の時計を
私の手に 残して
これで愛は 永遠だよと
めぐり逢う 日付けまで
決めたのに

あの人は あの人は来ないの

何か帰れない 事情でも……
違う淋しさに 振られたの
荒れくるう 胸さわぎ
心ふたつに 割(さ)くの

ひとりフラフラと 店を出て
やがてたどりつく 部屋のドア
友だちが 言うように
あてもない恋は 捨ててしまおう

誰もいない部屋の電話が
何度も鳴り響いた
鍵を開けて 走り寄ったら
鳴り止んだ ベルの音
誰かしら

あの人に あの人に逢いたい

二時間後に 扉にノック
泣きはれた眼を 上げる
二年前の約束の日に
やさしさが 花束を
抱いて来た

あの人の あの人の微笑
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GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 201

#松本隆 #詩集


☆『キャンディー』

キャンディ アイ・ラブ・ユー 目覚めてよ
窓を越えて ぼくは来た
イバラに囲まれ眠る横顔を
揺り起こすのは風さ

キャンディ アイ・ラブ・ユー 許してよ
ダイヤモンドは持ってないけど
草の葉に光る朝のきらめきを
素肌にかけてあげる

ぼくは君の中溶けてゆく
寒い心 そのやさしい手で包んで…
Umm キャンディ

君はぼくの中 ひとつだね
夢の渦に巻きこまれて舞い上がるよ
アイ・ラブ・ユー

キャンディ アイ・ラブ・ユー 泣かないで
君が泣けば 空も泣いちまう
誰も君の髪さわらせたくない
死ぬまでぼくのものさ
寒い心 そのやさしい手で包んで…

Umm キャンディ
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GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 200

#松本隆 #詩集


 ☆『シャドーボクサー』

淋しさに打たれ ダウンした夜は
君がいてやさしく 包んでくれたよ
知らなかったさ いつも女は
天使と悪魔の どちらにもなれると
僕の胸の傷あとは もう消えないよ

不思議に浮ぶのは 君の泣き顔さ
月のしずくの中 まつげを伏せてたね
歌を忘れた カナリヤみたい
ラブソングばかり歌ってた君から
「サヨウナラ」って 僕は耳を疑ってたよ

昨日の夢に振り向いてたら
明日めぐり逢う青空も見えない
―真実も逃げるさ―
だから君を忘れるよ 忘れるよ
もう忘れるよ
そう言いながら 自分の影を
なぐる僕が見える

もう一度 触れたい 君の手に 髪に
もう一人の僕がやめろと叫んだ

だから君に逢えないよ 逢えないよ
もう逢えないよ
そう言いながら 自分の影を
なぐる僕が 見える

SHADOW BOXER
SHADOW BOXER
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 191

#松本隆 #詩集


☆『むさし野詩人』


繁華街から静かな道へ
あなたの涙たどって行くよ
灯りの浮かぶ公衆電話
今はあなたの影も見えない
むさし野公園ひとりきり
あなたの想い出集めたよ
20才の春ははかなくて
生きてる事は哀しい詩だ
15行目から恋をして
20行目で終ったよ

映画帰りにここまで来たね
ラブ・シーンには顔を伏せてた
染まった頬のうす紅色が
池の夕陽にこわれて揺れた
むさし野公園ひとりきり
芝生を横切る長い影
20才の春は短かくて
お見合いの事悩んだあなた
あの時ぼくがなぐったら
あなたはついて来たろうか

むさし野公園ひとりきり
再びここには来ないだろう
20才の春は淋しくて
手を花びらがすり抜けてゆく
恋を失くした人はみな
寒い詩人になるという
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 189

#松本隆 #詩集


☆『青春試考』

水すましみたいに すいすいと
東京の空を渡る やつもいる
だけど ぶきっちょに 肩よせて
明日への道を捜すのも いいさ
俺たち やさしい 友達だった
片手で 愛など 遊べないはず
あの娘の心を氷にかえて
微笑(わら)った お前が 今 許せない
見えるかい 青空の果てが
わかるかい 俺たちは誰も
青春に背中を向けて 生きてゆけない
青春に背中を向けて 生きてゆけない

あの娘が涙で染めるから
東京の空は恐いほど青い
まるで叱られた 少女だよ
窓辺でおまえの 帰り待ってるよ
お前は 俺よりやさしさ知らず
あの娘を きれいな 服で飾った
歯の浮く せりふで 酔わせたら
石ころみたいに 心を すてた
しみたかい 俺のこぶしが
わかるかい 俺たちは誰も
青春に裁かれる 日がきっとくるだろう
青春に裁かれる 日がきっとくるだろう
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 186

#松本隆 #詩集


☆『ディスコレディー』

DISCO LADY DISCO LADY……
哀(かな)しいうわさならもちきりね
あの娘(こ)と出来てるって ろくでなし
あいつに逢ったら 踊りもやめて
夜汽車に乗ったよと しらけ顔で話しといて
摩天楼エレジー 女の涙は
摩天楼エレジー 流行(はやり)じゃないけど
哀しい口笛 それがエレジー

あいつが遊んでた DISCOTHEQUE
気のないくせをして 誘い水
愛してないのに 二度も抱くほど
女をなめると 泣きをみるよと 強がり言う
摩天楼エレジー 傷つけ合うほど
摩天楼エレジー 絵になる都会ね
乾いた口唇 それがエレジー

あいつが私の ゆくえ聞いたら
化粧もしないで 死ぬ気かもと おどかしてよ
摩天楼エレジー 若さのかたちに
摩天楼エレジー すねてた二人ね
別れの歌なら それがエレジー
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 184

#松本隆 #詩集


 ☆『ビューティフル・サンデー』

隣に住んでる 下宿屋のマドンナ
ヘイ ヘイ ヘイ 出ておいでよ
カーテンとざして あなたは泣くだけ
ヘイ ヘイ ヘイ 訳きかせて
ハッ ハッ ハッ ビューティフル・サンデー
さあ 外は 青空さ
出かけなさいな 靴をはいて

オー 今日は いい天気さ

悩みを話せば 心の曇りも
ヘイ ヘイ ヘイ 晴れるだろう
友達じゃないか 力になりたい
ヘイ ヘイ ヘイ 水臭いぜ
ハッ ハッ ハッ ビューティフル・サンデー
涙など かわかせよ
本音を言うと 好きなんだ
オー 今日は日曜日さ

ハッ ハッ ハッ ビューティフル・サンデー
さあ 外は 青空さ
出かけなさいな 靴をはいて
オー 今日は日曜日さ

ハッ ハッ ハッ ビューティフル・サンデー
涙など かわかせよ
本音を言うと 好きなんだ
オー 今日は日曜日さ

ハッ ハッ ハッ ビューティフル・サンデー
さあ 外は 青空さ
出かけなさいな 靴をはいて
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風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 209

#松本隆 #詩集



☆『黙示録(The Revelation)』

淡青の湖に つばめが弧を描く
絵のような風が吹く
手にふれた草の葉でひとすじ指を切り
いま生きる切なさを知る

少女はToe-Shoseただ尖らせ
くるくる水の面に輪を刻むよ
あゝ君は誰なの!?

まどろみのベール越え 名も知らぬ少女に
ふと恋して目覚めた夜

星図は神々の名を残して
宇宙(あおぞら)一面に羽拡げる
あゝ僕は誰だろう!?

少女はToe-Shoseただ尖らせ
白鳥装って いま消えたよ
あゝ君は誰なの!?
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GRAVITY15
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風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 203

#松本隆 #詩集


☆『JOY』

ねっスカートが
ねっ短かすぎるよ
ひざっこぞう 波に濡れたら
海もてれちまう

車にGuitar積んで
愉快な奴等呼んで
朝まではしゃぎあきたら
Slowな Dance踊ろう

月の葉影
渚は真珠のネックレス
綺麗だよ

Yan−Yan−Yan−Yan …
好きさ君を
理屈じゃない
頬を寄せて
Slowな Danceできめつけてやれ

ねっブラウス越し
ねっ鼓動の音
ぼくは少しあせって
わるいわるい靴踏んだ

月は西へ
太陽は火の矢射て
星を追う

Yan−Yan−Yan−Yan …
時の流れに
巻きこまれぬよう
ゆっくり抱くよ
Slowな Danceできめつけてやれj
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GRAVITY15
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 198

#松本隆 #詩集


☆『LOVE TRAIN』

故郷を出て 五つ目の駅
君は小さく ホッと一息
籠を逃げた 小鳥のような
アーア 笑顔の色 いじらしいね

「ネェ 君 流れる景色のように
二人の愛を綴っていこう
幸せ半分 あと 悲しみ半分 それでもいいね」

ラブ・トレイン ラブ・トレイン
夜を曳いて走れよ
僕から 君へと 愛の線路は引いた

君はとびさる 想い出に泣く
僕は行く手の 闇を見つめる
夜汽車の窓 鏡のように
膝ふれあう恋 映している

「ネェ 君 僕達 行くあてもない
暮す部屋さえ 決めてないんだ
青空半分 あと 雨雲半分 それでもいいね」

ラブ・トレイン ラブ・トレイン
夜を曳いて走れよ
君から 僕へと 愛の橋を渡れよ
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 197

#松本隆 #詩集


☆『ロミオ&ジュリエット'79』

新宿摩天楼 ディスコもはねて
あなたと私に 帰る家もない
あなたは最後の 煙草を折って
海辺へ行こうと 道の石をける
ごめんな お前を不倖にしたね
いいのよ あなたと死ねるなら倖せ
若いよ若い 若すぎるよと
親が言う 友が言う
若いよ若い 若すぎるから
命を賭けて 愛せるんです
ねえ まるでジュリエット&ロミオ

湘南 Beach Way 冷たい砂に
身体を横たえ 朝焼けを見てる
どこかの映画の 場面のように
あなたはカモメを 追いかけて走る
ごめんな 真冬の波冷たいぜ
いいのよ つないだ指をはなさないで
若いよ若い 若すぎるよと
波が打つ 風が啼く
若いよ若い 若すぎるから
命を賭けて 愛せるんです
ねえ まるでジュリエット&ロミオ
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GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 196

#松本隆 #詩集


☆『傷心スピードウェイ』

Speed Ride away 悲しみを追い抜いて
Ah! Break Break away 風を切る心
Speed Ride away この闇を抜けた時
Ah! Break Break away 淋しさも消える
心の傷に沁みるバーボン
バスの窓に頬を寄せた
夜にちらばる銀の星を
線でつなげば君の笑顔
あー未練だね

Speed Ride away 地平線までも

青い標識くぐり抜けた
ここで君の街が終わる
草原を切る白い線を
引き返せない愛がたどる
あー夜明けだよ
Speed Ride away 想い出を置き去りに
Ah, Break Break away 明日への
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GRAVITY15
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 194

#松本隆 #詩集


☆『24時間の恋人』

レースの陽を肩にまいて
木立から走るあなた
コーラの紙コップかかえ
こぼさずに持ってるの?
微笑が似合う君だ
明るさぼくを染めてる
言葉を飛び超えた愛
二人ならつかめる
I want you I want you
I want you いいだろう

かげろうほら揺れる芝生
青空に漂いそう
あなたは瞳を閉じたままで
くちづけが欲しいの?
倖福は指のすきま
こぼれてしまうものだよ
だからね24時間
そばにいて微笑って
I want you I want you
I want you いいだろう
Please Be Beside Me
For Only 24 Hours

Please Be Beside Me
For Only 24 Hours
GRAVITY
GRAVITY14
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 193

#松本隆 #詩集


☆『二死満塁の青春』


白い打球が空を翔ける
二人の愛が星空を渡った夏の夜
あなたが投げたまごころを
ぼくの両手がしっかり受け止めたあの夏の夜
追いつめられたぼく達が
明日に向かって人生をぶつけてた夏の夜

あなたと初めて出逢った場所は
(That night in Summer)
ライトの眩しいスタジアム
涼しい横顔オペラグラスで
(That night in Summer)
内野の選手を追っていたんだよね
おひとりですか お嬢さん
おそるおそるかけた言葉に
揺れて振り向くまなざしが
ぼくの心をぬいとめた

都会に来てから友達もなく
孤独を抱いてたせまい部屋
あれからあなたは訪ねてくれて
小鳥の世話までしてくれたんだよね
淋しいですか お嬢さん
そんな言葉に結ばれて
二人の胸の淋しさを
いつか重ねて抱いていた

あの夏十年振りの暑さに
(Two Out Bases Loaded)
あなたは陽ざしにたおれてたね
ドラッグ・ストアーへ燃える舗道を
(Two Out Bases Loaded)
息切れしながら夢中で走ったよ
おひとりですか お嬢さん
あの一言がよみがえる
ぼくと一緒に生きるたび
苦労ばかりをかけてたね

Two Out Bases Loaded
Two Out Bases Loaded

二死満塁のピッチャーは
振り返れない運命を手のひらに握ってる
GRAVITY
GRAVITY14
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 192

#松本隆 #詩集


☆『沈黙』

はじめから あなたは愛を
戯れとわりきっていた
香水のかおり残して
ぼくの手を すり抜けていたね
街でタクシーつかまえる頃
あなたの瞳は手紙に揺れる
どんな気がする どんな気がする
ひとり淋しい置いてきぼりは
サイレント映画のようにひそやかに
あゝ恋人よ 静かに泣けよ

水色の雨降る街は
傷ついた人でいっぱい
心へと吹き込む雨は
この傘じゃ隠せないだろう
風のホームで列車を待つ頃
あなたはぐるぐる部屋を廻るね
どんな気がする どんな気がする
恋人を待ってる夜の長さは
サイレント映画のように声も無く
あゝ哀しみを 静かに抱けよ

海辺のバスに乗り換える頃
あなたは悔やんでベッドで泣くね
何も言わない 何も聞かない
男は静かに旅立つものさ
サイレント映画のように音も無く
二人の愛の幕が降りたよ
GRAVITY
GRAVITY14
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 190

#松本隆 #詩集


☆『酔待草』

緑の地図を指でたどって
君の家(うち)までバスに揺られた

暗い路地裏で煙草に火をつけ
コートの衿から二階を見あげた

宵待草に酔う街 俺は何を待つ
たとえ逢っても 抱く気もないのに
あー 淋しさが 風邪ひいちまった

都会で君は化粧を覚え
よそゆきの顔で帰って来たね

愛って言葉紙くずみたいに
破く女に変わっちまったよ

宵待草に酔う街 月が何を言う
酔ったいきおいで ふられた女に
逢いにくるなんて ひきょうだと笑う

宵待草に酔う街 俺は何を待つ
朝日に氷る 俺を見つけて
君も涙で 振り向くだろうか
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 188

#松本隆 #詩集


 ☆『マギーへの手紙』

マギー俺は出てゆくよ
お遊びは終わりさ
マギー君の下手くそな
唄にも疲れた
あばよマギー 寝顔が可愛いあばずれ
今夜も服のままで
ベッドに転がりこんだ
夜ごと違う男たちの
香り酔いどれるんだな
グッバイ・マギー やさしさも
グッバイ・マギー やれないよ
グッバイ・マギー ただ君の
荒んだ涙が心のこり

マギー君が寝呆気声
俺の名を呼んでも
マギー風の返事だけ
「手遅れだよ」ってね
あばよマギー 愚痴にも愛想がつきたよ
男をだめにしてく
女は猫のようだよ
浮気顔とすがり泣きと
その手にもう乗れないさ
グッバイ・マギー つきあって
グッバイ・マギー やれないよ
グッバイ・マギー 俺はもう
まともな暮しにとんぼがえり
GRAVITY
GRAVITY15
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 187

#松本隆 #詩集


☆『SENTIMENTAL HOTEL』

ワインのグラス越しに崩れる液のかたち
あなたと愛したあとぼんやり海見るのが好き
Killing me サラサラとこわれてゆく愛ね
Killing me さよならがナイフなら
優しくつらぬいて
わかってるわ あなたは
ひと夏の陽炎
窓の外はリーフの海 Room number“909”(ナイン・オー・ナイン)

沖縄 モノクロームのフィルムのようなホテル
シーツの襞(ひだ)を指でたどれば死にたくなる朝
Killing me ユラユラと揺れる珊瑚礁
Killing me 朝焼けの紅の色
心が流す血ね
わかってるわ 痛みは
よろこびとうらはら
瞳の中 海鳥飛ぶ Room number“909”

Killing me 抱きあって石になる二人
Killing me 愛してた深さぶん
傷あとも深いわ
わかってるわ 私が
眠(ね)てるまに消えてね
椰子の下に蒼いプール Room number“909”
GRAVITY
GRAVITY17
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 183

#松本隆 #詩集


 ☆『あゝ青春』

ひとつひとりじゃ淋しすぎる
ふたりじゃ息さえもつまる部屋
みっつ見果てぬ夢に破れ酔いつぶれ
夜風と踊る街
哀しみばかりかぞえて今日も暮れてゆく
あゝ青春は燃える陽炎か
あゝ青春は燃える陽炎か

いつつ生きてる後味悪さ
胸に噛みしめれば泣ける海
やっつやめるさ抱きあっても
心は遠ざかる安い宿
眠れぬ夜をかぞえて日々は過ぎてゆく
あゝ青春は燃える陽炎か

あゝ青春は燃える陽炎か
GRAVITY
GRAVITY13
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 182

#松本隆 #詩集


 ☆『はあどぼいるど町』

射つか射たれるか
この町は はあどぼいるど
棘のある 接吻(きす)に刺されて
正直な 胸に風穴

甘える髪は 諾
くちびるは 否(のお)なのに
気をつけろ 猫目(きゃっつあい)
切り札は ハートの女王(くいーん)さ
迷探偵(ほーむず)も真っ青さ
謎かけ遊び

す−ぷが寒い喉を
火のように駆け巡る
お返しに 君の中に
引き鉄を ひいてやるさ
快盗賊(あるせーぬ)も地団駄さ
しりとり遊び
GRAVITY
GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    松本隆作品詩集  ♯ 180

#松本隆 #詩集


☆『五線紙』

人気のないホールの
折りたたみ椅子たち
リハーサル前の暗い空気
靴音さえも途切れた休止符

あの頃のぼくらは
美しく愚かに
愛とか平和を詞(うた)にすれば
それで世界が変わると信じてた

耳元を時の汽車が
音もなく過ぎる
ぼくの想い出の時計は
あの日を差して止まってる

12弦ギターの
銀の糸張りかえ
旧い仲間もやって来るさ
後ろの方でひっそり見てくれよ

耳元を時の汽車が
音もなく過ぎる
ぼくの想い出の時計は
あの日を差して止まってる

10年はひと色
街影も夢色
変わらないものがあるとしたら
人を愛する魂(こころ)の 人を愛する魂(こころ)の
人を愛する魂(こころ)の五線紙さ
GRAVITY
GRAVITY12
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 179

#松本隆 #詩集


 ☆『象牙海岸』

海岸線沿いに夏雲が雪崩(なだ)れると
砂の蜃気楼に立ちすくむ影ひとつ
人影もない入江
そこが二人の秘密の場所で
象牙海岸と名前までつけた
遠い夏

あれから私時の波間を
ただ流れ木のように
ひとりで生きて来たの

もう一度訪ねても
道順さえも記憶の彼方
夢の中で見た風景のように
遠い海

あなたのあとに愛を知って
ただ流れ木のように
岸辺で踊っただけ

三年をへだててあなたから来た電話
懐かしい名前に忘れているふりをした
冷たいと言われたけど
本当の気持ちもし話しても
過ぎ去った時を埋めるものはない
遠い夏……遠い夏……遠い夏……
GRAVITY
GRAVITY16
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 177

#松本隆 #詩集


☆『September』


辛子色のシャツ追いながら
飛び乗った電車のドア
いけないと知りながら 振り向けば隠れた

街は色づいたクレヨン画 涙まで染めて走る
年上の人に会う 約束と知ってて

September そしてあなたは
September 秋に変わった
夏の陽射しが弱まるように心に翳がさした
September そして九月は
September さよならの国
解きかけてる愛の結び目涙が木の葉になる

会ってその人に頼みたい 彼のこと返してねと
でもだめね気の弱さ くちびるも凍える
September そしてあなたは
September 秋に変った
話すことさえなくなるなんて私に飽きた証拠
September そして九月は
September さよならの国
めぐる季節の色どりの中一番淋しい月

借りていたDictionary 明日返すわ
“Love”という言葉だけ切り抜いた後
それがGood bye, good bye
September そしてあなたは
September 秋に変った
私ひとりが傷つくことが残されたやさしさね
September そして九月は
September さよならの国
トリコロールの海辺の服も二度と着る事はない

GRAVITY
GRAVITY13
あき

あき

パンクロックではないのですが、JAGATARA、江戸アケミの詩集です。
ですが、アケミの生き方、生き様は誰よりもパンクでした。
アケミの魂よ、永遠に…🎵

#JAGATARA
#江戸アケミ
#詩集
#音楽
GRAVITY

タンゴ (Live)

JAGATARA

パンクロックの星パンクロックの星
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 176

#松本隆 #詩集


☆『女ともだち』

あの人あなたとつきあいたいなんて
男のくせにもじもじしてね
心を直接言えない いくじなし
かわりに私ここ迄来た訳

ねえ真知子どうおもう?
ハンサムなんて縁遠いけど
ポケットに優しさをつめてる人よ
ねえ真知子どうおもう?
そう聞きながら心が泣いた
本当はあの人を渡したくない 真知子

人目に言うほどあの人ワルじゃない
いきがってても空いばりだけ
気になるあなたに意地悪したくなる
気持の綾をわかってあげてね

ねえ真知子どうおもう?
うす笑みばかり振りまかないで
あの人にいい返事聞かせてあげて
ねえ真知子どうおもう?
そう聞きながら ほんとは私
心から嫉けてるの気付かないのね 真知子

ねえ真知子どうおもう?
もしその気なら 近くの店で
あの人が待っている行ってあげなよ
ねえ真知子どうおもう?
返事はいいわ 聞けば哀しい
邪魔者は消えるわね あとはお好きに 真知子
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 175

#松本隆 #詩集


☆『パープルシャドウ』

日照りの坂道 夏ぜみの声
あなたの家まで自転車をこぐ
都会へ行ってたあなたを昨日
見たって友だち電話をくれた
帰ってくるよ いつ? いつでもいいさ
君との愛を忘れてなけりゃ
窓に一房葡萄飾るよ
それがあの日のあなたの言葉
パープル・シャドウ私の手首にくちびる寄せて
残した小さなうす青のしみ
パープル・シャドウ季節は流れてあざは消えても
心にしみてる紫の影 しみるわ紫の影
ああ 一房の葡萄

風舞う公園 あの日あなたが
蛇口に顔寄せ飲んだ水飲み
想い出みたいにシャツを濡らして
あなたの真似してくちびるあてた
瞳とじろよ 何故? 何故でもいいさ
やさしい笑顔もしうすれても
このくちづけは想い出せるよ
まぶた閉じてたあなたの言葉
パープル・シャドウ垣根を曲って二ツ目の家
自転車倒して私は見てた
パープル・シャドウ季節が早くて青い葡萄が
あなたの窓へと風に揺れてた 窓へと風に揺れたわ
ああ 一房の葡萄
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 174

#松本隆 #詩集


☆『花しぐれ』

雨の街に呼び出されて
傘も持たずに飛んできた
わたし髪を切りすぎたの
まるで男の子みたいよ

水無月の雨の色
大粒の真珠なの
揺れる私の睫毛の先にも滲む

Flower Rain に濡れて
吐息の船にのり
見知らぬ街 あなたと漂うの

五月雨・春雨・長雨
雨にもいろいろあるけど
涙は拭くわ

あなたが手に抱いた薔薇も
雨に打たれてしおれてる
花の命 短いのを
きっとあなたは知らないの

水無月の雨の色
くち紅の褪せぬ間に
そっと乙女よ恋せと見つめて下さい

Flower Rain に濡れて
銀の細い糸が
理屈抜きに二人を絵にするの

五月雨・春雨・長雨
雨にもいろいろあるけど
涙は拭くわ
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 173

#松本隆 #詩集


☆『Cold Blood』

虎の絵を背中に描いた
皮ジャンパー 粋に着こなし
恋という堕落ゲームで
俺たちを地獄に堕とす
あの娘の名は Cold Cold Blood
血も涙もない Cold Cold Blood

柄までもナイフで刺して
ごめんねと可憐に笑う
よろよろと心の傷を
手で押さえ男は消える
あの娘の名は Cold Cold Blood
血も涙もない Cold Cold Blood

ハンサムな命知らずが
熱くしてやるとホラ吹き
あくる朝 メイドは部屋で
凍えてる男を見つけた
あの娘の名は Cold Cold Blood
血も涙もない Cold Cold Blood

純情な少年が来て
手のひらにためた涙を
髪の毛にふりかけた時
氷ってた心が溶けた
町から消えた Cold Cold Blood
うわさも聞かない Cold Cold Blood

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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 172

#松本隆 #詩集


 ☆『BAD DREAM』

ライトが歪んだ路地を匍(は)うたび
女は汗ばむハンドルを切る
飛び去る未来と過去のはざまで
乳房は尖がってわなないていた

Thrill in the night
Thrill in the night

靴音だけが夜を引き裂き
誰れかが誰れかを追いつめる
何かに脅え 何かを恐れ
誰れかに誰れかは追われてる

そんな恐しい夢を見た

砕けて零れる砂時計から
凍えた時間が雪崩れはじめる
倒れた女の金箔の背に
くいこむ爪なら死の指先だ

Thrill in the night
Thrill in the night

石に変わった俺の足は
逃げても逃げても動かない
影に震えて 影に縫われて
逃げても逃げても動かない

Thrill in the night
Thrill in the night

ヒッチコックのサスペンス映画のように
どんでんがえしはもうじきだ
光る銃口 火が走る時
俺はベッドで飛び起きた

そんな恐しい夢を見た
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 171

#松本隆 #詩集


 ☆『VIVA CALIFORNIA』

フリーウェイの動脈を
錆びた自動車(くるま)がほとばしる
Angels are comin' to L.A
in California
コーク片手にマルボロの
煙の糸で文字を書く

VIVA VIVA CALIFORNIA
VIVA VIVA CALIFORNIA
太陽は義眼のように
荒野の街を照らしてる
今ぼくはラシェネガから
マリブの海に行くところ

金髪女が手で招く
マッサージ・パーラーの闇の色
Angels are comin' to L.A
in California
イミテーションの宝石(いし)を手に
ビバリーヒルズに灯が点る

VIVA VIVA CALIFORNIA
VIVA VIVA CALIFORNIA
モンローの腰つき真似て
星条旗まで千鳥足
今ぼくはジョギングシューズの
ほどけたひもを 結んでる

VIVA VIVA CALIFORNIA
VIVA VIVA CALIFORNIA
魂のゴールドラッシュ
夢を求めて人は来る
そう君も避難民なら
西海岸へ行くといい
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 170

#松本隆 #詩集


☆『Galaxy Girl』

デッキに佇む あなたの手から
広がる星座は きらめくアンドロメダ

YOKOHAMA 出てから もう三日たつね
鏡の波間に映る SILVER MOON

You are Galaxy Girl, Shining Star
You are Galaxy Girl, Shining Star

100万光年はなれていても
ぼくはあなたを追うだろう

南に吹く風身体で受けて
あなたは眠れぬ頬を冷やす

船室は暑くて そう口ごもる
小さな背中に 両手を走らせた

You are Galaxy Girl, Shining Star
You are Galaxy Girl, Shining Star

100万光年はなれていても
ぼくはあなたを追うだろう

You are Galaxy Girl, Shining Star
You are Galaxy Girl, Shining Star
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 168

#松本隆 #詩集


☆『ラハイナ・ガール』

ラハイナ 波のうねりが
あなたの背中に雪崩れて
とても綺麗だ

ラハイナ 横切るシュガー・トレイン
マウイの夕陽は心に
血を流すよう

「愛してる」あなたの片言のJapanese
それだけが二人をつなぐ言葉さ
I'm falling in love

ラハイナ 海に浮かぶ街
昔は栄えた港と
あなたが話す

ラハイナ 旅立つぼくを
あなたは知ってて今夜は
服を着換えた

「愛してる」あなたの片言の Japanese
混血の瞳に哀しみが舞う
I'm falling in love

「愛してる」あなたの片言の Japanese
それだけが二人をつなぐ言葉さ
ヨットの帆ちらばるラハイナの港
いつの日か必ず戻って来るよ
I'm falling in love
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 167

#松本隆 #詩集


☆『Moon Baby』

月の絵筆がひとすじ
君の瞳(め)をぬらす

星の粉でも蒔いたように
髪がきらめくよ

肌を彩どる夜風に
僕の瞳(め)が眩む

闇のガウンを脱ぎすてて
僕の手においで

時の波間へと身を横たえて
君の吐息の小舟に乗りたい

君を知るため今まで
生きて来たようだ
髪をうなじに束ねて
僕の手においで
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ミチフミ龍之介

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風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 166

#松本隆 #詩集


 ☆『TSUPPARING BLUES』

2時に俺はここへバイク止めた
ちょっと よそ見している間にどうだ
タイヤもハンドルも何もかも
姿消しちまう

甘く見るなよと叫んでも
誰も彼も知らん顔
うかうかしてたら命まで
とられちまう東京って言う奴は

3時すぎに預金おろすために
銀行屋のカウンターに立った
いきなり両脇にガードマン
腕をねじられた

手配の写真に似てただけ
親ゆずりの人相さ
うかうかしてたら人生が
すり減っちまう東京って言う奴は

5時に俺が声をかけた女
無口そうな髪がウブな奴さ
すべてが終わったら振り向いて
右手さし出した

別れの握手と想ったら
ギャランティーをせびるのさ
うかうかしてたら心まで
絞り取るよ東京って言う奴は

甘く見るなよと叫んでも
誰も彼も知らん顔
うかうかしてたら命まで
とられちまう東京って言う奴は
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 164

#松本隆 #詩集


☆『ジュリエット』

ジュリエット 光のシャワーに
黄金色(きんいろ)の肌を洗わせて眠れ

ジュリエット 心の津波に
喉走る酒が 拍車をかけるよ

砂も灼けつく夏さ
むきだしの愛を 見せつけてやれ

ジュリエット髪を水で梳き
逆光をまとう妖精のようだ

ジュリエット 水着をほどいた
背中は海原 ぼくは沈んでく

時も焦げつく夏さ
絡めあう指に永遠がある
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ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 163

#松本隆 #詩集


☆『風信子(ヒヤシンス)』

僕の髪の毛をひとすじ
指に巻きつけて待つと言う
お前の黒い瞳の色が
ブルーに変わる綺麗だよ

映画のセットのようだね
土煙走る冬の駅
まつ毛に涙はしらせながら
お前は影を見ていたね

風信子 都会へ行っても
風信子 風で知らせるよ
風信子 枯れずに待っててくれよ

あれから半年流れて
街へ来ないかと手紙を書く
返事にゃそうさ 「うぬぼれないで」
七文字 それがピリオドさ

風信子 音もなく咲いて
風信子 声もなく散った
風信子 無口なお前のようだ

白黒の写真の想い出
ひとつ鮮やかに残る色
お前の黒い瞳の色が
ブルーに変わる風信子
GRAVITY
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