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りん

りん

私がおばあちゃん家に行くと
おばあちゃんはいつも
空腹満腹関係なく
ご飯をくれた
時には肉じゃが
時には和菓子
でも私が好きだったものは
冷たいフライパンに
いきなり入れて
なんか油っこくて
醤油がちゃんと混ざってなくて
味にムラがあって
なんかカチカチの卵焼き
今はもうおばあちゃんはいないけど
あの味が好きで
時々この家に泊まりに来る度に
どうやって作ったんだろうと
気になってしょうがない

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りん

りん

残暑がまだ暑い午後
私は会社で午前中のように
ひたすらキーボードを
カタカタ叩いていた
疲労が満タンになった頃
退社時刻になったので
タイムカードを打刻して
会社から出るとまだギラギラと
眩しい日差しと暑い空気が襲いかかる
ムワッと蒸し暑い
帰宅ラッシュの電車に乗って
電車を降りたあと
フラッと商店街に寄って
まるで匂いに釣られたかのように
揚げたての唐揚げを買う
汗だくになりながら
ゼエゼエと帰宅して
汗で濡れたワイシャツを脱ぎ
ザーザーとシャワーを浴びる
汗も疲れも泡と共に流れていく
そして風呂上がりに
まだクーラーをつけたばかりで
冷えてないまだ暑い部屋で
解凍した冷凍茹で枝豆と
さっき買ったまだ
ザクザクの唐揚げを一口食べて
カシュッと缶ビールを開けて
キンキンに冷えたビールで流し込む
これぞ至福の時間だ
すると小さくドンドンと
太鼓の叩く音が聞こえた
今日近くで祭りがあるなぁ
なんか行きたくなっちゃった
ちょっと行ってみようかな
そう私はぽつりと呟いて
またビールを流しこんだ

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りん

りん

初夏のある日に
兄から電話が来た
美味かったから送るよ
千葉で食べた美味しいものを
送ってくれることになり
後日届いたのは岩牡蠣で
こんなにやったねとにやりと笑った
岩牡蠣それは宝という名の
身を守るべく頑丈な殻に
覆われていて
なんか石みたいだし大きいけど
どうせ殻だけで中身は小さいだろう
そう独り言を言いながら
ぎっぎっと貝開けナイフで
開けようとしたが開かない
ベランダに出て
フン
ゴッ
フン
ゴスッ
フン
ゴチッ
フフウ
私の声と叩く音が響く
近所の人ごめんなさいと
心で謝りながら
闘うこと30分
しばらくするとゴキャと端が割れた
ここから貝開けナイフを使って
パカァと開けると
みちみちプリプリの
すこぶるでかい牡蠣が出てきた
すぐに食べてみることにした
バター焼き最高だし
生も美味すぎる
焼いても縮まらないから余計最高
食べても食べても減らない
こんな贅沢は初めてだ
また来年食べれるかな

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りん

りん

今日は最悪な一日だ
パソコンがフリーズして
作業できなくて
社長に怒られて
弁当を家に忘れて
コンビニに行って
おにぎり買おうとしたら
ゲリラ豪雨でびしょびしょになって
バスが遅れて
電車に乗れなくて
ICカードの残高はなくて
ああもう最悪すぎと言いながら
何とか電車に乗った
そして降りた
落ち込んで
しょんぼりしながら
いつもとは違う道を
とぼとぼ歩いていたら
少しボロボロだけど
神社があった
明日こそ幸運が来て欲しい
そうお参りして
御札も買っておこう
授与所に行って
御札を買った
すると巫女さんが
おみくじしていってください
そう勧めてくれた
巫女さんが見守る中
おみくじ代を入れた
100円硬貨が箱の中に
カランカランと
落ちる音が心地いい
さてどれにしようか
目を閉じて良いものが
出てくることを祈りながら
おみくじを選んだ
そして選んだおみくじを開いた
そこには大吉と書かれていた
巫女さんもおめでとうと
ニッコリ微笑んでくれた
カラスがカァカァと鳴いて
空もオレンジ色に染って
そんな中少しだけ軽い足取りで
帰宅した


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りん

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めんどくさい宿題を
ササッと終わらせ
友達と草野球しに行く
草野球が終わって
すっかりオレンジ色に染った
河原をゆっくり歩く
買い物を終えて
カゴいっぱいの
チリンチリンと漕ぐ
ママチャリや黒い制服を着た
学生さんも仲間と帰る
そしてカァカァと
カラスの鳴き声
そして住宅街に来ると
どこかの家から夕飯に食べるんだろうか
カレーの匂いがしてきた
お腹がグゥと鳴る
さぁ今日の夕飯はなんだろな
僕は少しだけ早歩きで
帰ることにした
ただいま

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よる九時に
残業が終わって
とぼとぼと歩いていたら
夜に珍しく
カフェが開いていた
なのでカランカランと
入ってみたら
執事のような
店長がいて
コーヒーカップを
拭いていた
どうぞ席に座って
そう店長は席に案内してくれた
お仕事ですか?
そいきたので私は
残業してきました…
そう答えた
すると店長は
お疲れ様です
と優しく言ってくれた
そして今夜だけの特別メニューですと
ブルーハワイシロップを
入れたサイダーに
アイスクリームを浮かべたものと
フランスパンで作った
ふわふわなフレンチトーストも
出してくれた
青色が綺麗なサイダーを飲む
シュワシュワと喉を通る
フレンチトーストをナイフで切って
フォークで口に運ぶ
こんな時間に食べていいのかと
ちょっと気にしながらも完食する
合計で650円です
私はえっ?!とちょっとびっくりした
店長はニッコリ笑って
だから特別メニューなんですよ
そう店長は言った
会計を済ませたら
またいらっしゃい
そう店長は優しく見送ってくれた
カランカランと店を出た
夜は更けて店やビルの電気は消えて
街灯だけになってなんか懐かしく感じる
たまにはこういう日も悪くないな
私は家へと歩き出す
そんな仕事帰りの夜

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りん

りん

ジリジリと灼熱の空
そりえたつ高い壁
私はもう何時間も
閉じ込められている
もうここで干からびるんだろうか…
限界が来たその時
誰かの手が空から伸びる
大丈夫かぃ
そんな声が聞こえた
にゃあと鳴くと
その手は私の体を
そっと持ち上げて
助けてくれた
そして飼い主だと気づき
飼い主は水をくれた
もう掘りごたつなんて
しばらく行かない…

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りん

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新品のロウソクに火をつける
生命にも火が灯る
ロウソクが明るく輝く
生まれてみんなに愛されている
ロウソクの高さが減る
みんな命を燃やす
ロウソクの火が暗くなる
病気になったり鬱になったり怪我をする
再び明るく輝く
またひたすらに生き続ける
やがてロウソクは燃え尽きる
命がそっと終わる
煙がそっと上る
とても儚く感じる

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