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西門佳祐
どこにあるのか
まだ
彷徨うような人
もう
諦めたような夜
自分でつける価値に意味はなく
今日初めて咲く花のように
あなたを受け入れる場所がある
あなたがあなたらしい場所がある
そこで初めて咲いて枯れて笑って
花であった喜びを知る
これからも花であろうと思う
それが花の生き方なのだと
踊れ歌え笑え枯れてまた生まれ
触れる風の色を添えてまた咲け
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#私は私の色を知る

花は咲く
西門佳祐
アスファルトが
ゆるく冷める匂い
でも
あなたは
深とした杜の中で
白く息づく緑の匂い
サラサラと流れるように
濡れてゆく樹々がある
ずっと顔を上げれなくて
見上げることのなかった
あの日の空もある
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#今日も佳き日に

あなたのすべて
西門佳祐
飲み込んでも
いつの間にか
濁ってしまう
澱んでしまう
私の中には
たくさんの
澱みがある
そっと掬い
放り投げた
初めて息をした
赤子のように涙
キラキラと落ち
砂まみれで笑う
綺麗すぎる水の中では
魚は生きられない
私も綺麗なものだけでは
生きていけないのだ
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#私は私の色を知る

BOY
西門佳祐
見惚れて佇み
水面に奪われ
空っぽになる
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#連作その2

心はなれて
西門佳祐
衣服を身につけるように
纏う空気があなたらしくて
少し憎らしく
大いに愛らしく
今日も朝日が嬉しいのです
見送る夕陽が切ないのです
喜びも悲しみも
出会いも別れも
いつも背中合わせで
終わることを知りながら
少しでも長くと
もがいてあがいて
笑って泣ける人でいたい
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#今日も佳き日に

愛を止めないで
西門佳祐
声は小さく消えた
何かが知らぬうちに
削げ落ちてしまった
「絶対」の代わりに「たぶん」
「大丈夫」の代わりに動くこと
不安はいつも自分が足りない
でも
心の蓋は少しだけ開けておく
そして明日は今日と少し違う
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#私は私の色を知る

ギブス (cover)
西門佳祐
求めたりを
諦めたけど
情熱はまだ
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#今日も佳き日に

やさしさにさようなら
西門佳祐
タバコの匂いに敏感になった
仕事を変えてから
前の仕事のことが
よくわかるようになった
あの人と別れてから
ひとりでいることの身軽さを
思い出したけど
行き交う人々の中で
影はより濃くなった
#タバコの話
#想うことを徒然
#言葉にする記憶

All These Years
西門佳祐
綺麗に剥げ落ちて
真新しい私が顔を出した
おはよう初めまして
あなたもう
あの頃の私じゃない
繰り返しながら
私は新しくなっていく
新しくなった私は
また誰かを愛するけれど
タフになったと笑ってる
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#今日も佳き日に

心のまま
西門佳祐
タバコと音楽は欠かせなかった
窓を少し開けて煙を逃しながら
好きな曲に包まれる空間は
車内でしか味わえない
時折口にする缶コーヒーさえも
そんな時間が懐かしくも
タバコのない生活に
すっかり慣れてしまった
なんだか
嫌いじゃないのに
別れてしまった恋人のよう
もう涙の理由を
煙のせいにはできない
#タバコの話
#想うことを徒然
#言葉にする記憶

もう一度夜をとめて
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新着
西門佳祐
小さく心を震わせて
私の中の大切な何かを
育むことができたと
オノ・ナツメ著
『僕らが恋をしたのは』3巻より
「いつか踏み誤るだろう
この一歩先かもしれない
地平線の彼方先かもしれない
君は歩き出すか?」
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#オノ・ナツメは佳き

夏の終り
西門佳祐
移りゆく間に
身を置いたら
心ころころと
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#連作その1

YAH YAH YAH
西門佳祐
怒ったり
泣いたり
するけど
笑うのは
一緒だよ
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#私は私の色を知る

晴天を誉めるなら夕暮れを待て
西門佳祐
胸に響くもの
感じるまま生きるには
心の蓋は開けておけ
耳にしたくないこと
不都合なことにも
自分を傾けながら
半分はこぼしながら
泣き笑い俯いても
爪先はいつも
ワクワクする方に向けている
#想うことを徒然
#言葉にする記憶
#私は私の色を知る

恋は大騒ぎ
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