目の前で足もとに堕ちていく、逆さまに破裂した風船は、割れるまえに掴まなければただのゴミだった。頭のなかのいいことは、ぜんぶつくりもので、それが時々ここにちゃんと置いていかれるから、ぼくは勘違いする。ふたりではわからなかったものが愛じゃないなら、これは恋じゃなかったなんて泣かないから、神様は絵になって、愛は36度で、言葉は形で、いくら綺麗に撮った空も、その目で見られるのは一度きりだったって、死ぬまで泣けばいいよ。追伸:ぼくの使えるいちばん早く伝わる魔法で。#現代詩 #散文詩 #詩 #見えない感触は美しい