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そう𖤣𖥧𖥣。
ご飯粒ひとつ残さず、味噌汁の最後の一滴まで、丁寧に。
音もなく微笑むその姿は、まるで小さな祈りのようだった。
その瞬間——
地球の自転が一秒だけ止まった。
宇宙の観測所がざわつく。
「……いま、完璧な“アレ”が行われた」
上空、空間が裂け、白く光る巨大な茶碗が姿を現す。
その中心に浮かぶ文字——
「美味」
それを見た銀河評議会の全員が、そっと箸を置いたという。
⸻
その日から——
・畑のトマトがひとまわり甘くなり、
・給食のカレーのルーが“ちょっとだけ”増え、
・スーパーの弁当のごはんが、冷めてもなぜか美味しくなった。
誰もその理由は知らない。
でも、どこか世界が、やさしくなった気がした。
⸻
「たったひとつの#ごちそうさま で、宇宙は、ちょっといい方へ傾いた。」
#そうの思考整理 #文章練習 #表現のかけら

声のない あいさつ展
参加

そう𖤣𖥧𖥣。
※もどかしさをお楽しみください
ーーーーー
……なんて言ったらいいんだろう。
別に大したことじゃないって、君は笑うだろうけど、あのときのこと、ずっと覚えてる。
君がそこにいてくれて、
言葉にしなかったことまで汲み取ってくれて、
何気なく差し出したあの一瞬の、それだけで、僕は。
いや、うまく言えないな。
ただ、なんていうか、
すごく…その、
……うん。ほんと、それなんだよ。
わかる?
……わかんないか。そうだよね。
でも、そうじゃなくて、違うんだよ、これは――
……ちがう。うまく言えない。
でも、君にはわかってほしい。
そのまなざしとか、声のあたたかさとか、
そういうの全部、ちゃんと届いてたんだって。
ほら、ほら、なんて言えばいいんだよ……!
……ちょっとだけ、黙って聞いてて。
ちゃんと伝えたいのに、言葉が全然足りなくて、悔しい。
……うん、でも、それだけ、大事だったんだ。
ほんとに。
※以下ループ
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