こんにちは読書記録です藤原公任天下無双の歌人小町谷照彦 著角川ソフィア文庫百人一首の滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれで著名な藤原公任の生涯を描いた本となっていますいわゆる「三舟の才」、漢詩、管絃、和歌いずれにも堪能で、当代随一の文化人です祖父も父も関白太政大臣である華麗なる家系ですが、当人は藤原道長という希代の政治家に出世を阻まれ、極官は正二位権大納言でした家柄の良さや頭の良さもあり、かなり虚栄心が高かったというエピソードがあり、道長の賛美者となり文化面では第一人者になったのも、自信家で楽天的な性格ゆえなんでしょうねp18~21では、公任と清少納言の歌のやりとりが紹介されており、一条朝は王朝文化の黄金時代である聖代なんだなということが伝わってきます公任は政治家としては道長の賛美者として生きたが、道長も風流文雅の道で采配をふるう公任を第一級の文化人として重用しました平安の民が味わえる良書です#読書 #読書感想文 #藤原公任 #平安時代 #王朝文化