日々の暮らしの中に 静けさを見出す場所があること それがどれほど貴重で 心を潤してくれるかを 私は今日もあらためて知る 定期的に通っている茶道のお稽古 一歩その場に足を踏み入れた瞬間から 空気は変わり、音の密度が変わる お道具の音、お湯が湧く音 茶筅が立てるやわらかな響き それらすべてが 心をやさしく洗い流してくれる 所作を正すことは、心を正すこと 姿勢を整えるたび 余分な雑念がふわりと消えて 内側に澄んだ空間が生まれてくる 「道」と名のつくものには すべてに通じる美がある 美しさは厳しさでもあり やさしさでもある 今日もまた 稽古を終えた帰り道 胸の内に静かな光がともっていた それは道を歩く者だけが知る 確かなぬくもり#今日の1枚#茶道のお稽古#道