私は何を以て自分を自分と認識するか 一一もし、私に翼があるのなら、それは、誰かのために在るものだった。でも、ひとりになったら、私は――その翼を、そっと地に降ろしたい。飛ぶことが「できる」私。飛ぶことを「期待される」私。翼を動かすのは、いつだって私だったけれど、それが私“らしさ”だと言われるほど、息が詰まった。翼のない私は、きっと、輝かないかもしれない。でも、それでもいいと、今は思う。飛ばなくていいなら、誰も乗せなくていいなら、私はもう、風になびく草でいい。地を這って、ただ、そこに在るだけでいい。ねえ、翼って、自由に見えて、ずいぶん不自由だったよ。でも、ほんとは、気づいていた。翼を動かすようにしていたのは、いつだって――私だったってこと。あなたを運ぶためでも、期待に応えるためでもない。私は、自分で翼を動かしていた。置きたい。翼なんて、もう、置いてしまいたい。でも――きっと、置けないんだろうね。それもまた、私なのだろう#わたしという問い#翼の重さ#期待に羽ばたく#返歌#ことばりうむの星