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にし
#箱庭図書館 #乙一


みおこんぼ
乙一さんは、私の青春時代にとても流行っていた作家さんだったので思い入れがあります。
「夏と花火と私の死体」「暗いところで待ち合わせ」「GOTH」あたりが印象深いです[照れる]
この「箱庭図書館」は、企画がとても面白いなぁ…と記憶していて、今回ようやく手にした作品。6つのお話の短編集です。
「オツイチ小説再生工場」から生まれた本作品は、乙一さんの読者からボツ原稿を送ってもらい、乙一さんがリメイクして創作したもの。「箱庭図書館」というタイトルも、読者にタイトルを募集して決めたものだそうです。面白いですよね。ちなみに私も、人のアイデアで小説や脚本を書くの得意です[ほほえむ]
読んでみて、他者の作品をリメイクしても、リメイクを手掛けた作家らしさが滲むものなのだなぁ…と、感心しました。
読者のボツ作品の中から作家さん自身でリメイクするものを選んでいるから、その段階でもう作家さんらしさは入ってしまうのかな…。
いっそ先着順、若しくはくじ引きとかだったらもっと面白くなったかもしれないですね。作家さんの新境地、というか[目が開いている]
個人的には「小説家のつくり方」「青春絶縁体」が好きでした[ほっとする]
特に「青春絶縁体」の、
「大勢が和気藹々としているなか、一人きりでいなくてはならない寂しさは、致死量に値する。」
という1文は、あ~、青春っぽいわ、若いわ学生だわ…って、謎の感動をしてしまいました。
集団の中の孤独こそ真の孤独[疑っている]
乙一さんがリメイクする小説に興味のある方、集団の中の孤独の詰まった学生時代に共感できる方に、オススメの一冊です[大笑い]
#読書 #読書メモ #箱庭図書館 #乙一




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