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general
米沢藩主 上杉鷹山の言葉です
財政窮乏の中
鷹山が真っ先に行ったのは
倹約でも産業振興でもありません
民こそが国の基であるという
揺るぎない価値観の確立でした
彼は為政者を
父母である民を養う子の立場に
置き直したのです
ここにリーダーシップの
核心があります
では人を父母と見るとは
どういうことか…
それは
上から慈しむ施しではなく
自らの根源をなすものへの
畏敬なのです
民の苦しみを
我がこととして感じ
その暮らしが立たなければ
自らの存在意義もない
と考えました
民を"手段"ではなく目的とした
この思想は
単なる温情主義ではない
鷹山は民にただ米を配るのではなく
自ら立ち上がる力を与えるために
技術を教え 学ぶ場を設けました
"人を活かすことこそが国を活かす"
という確信があったからです
苦しんでいる人を救うのは当然だ
しかし真の慈愛はその人が
自らの尊厳と力に気づき
未来を切り拓けるように
することなのです
これは
現代の私たちにも通じます
人を大切にするとは
甘やかすことでも
支配することでもない
その人が持つ生きる力を信じ
引き出し 共に大地を踏みしめて
歩く姿勢ではないでしょうか
鷹山が教えるのは
慈愛とは決して
上からの視線ではなく
共に生きる者同士の
深く静かな共鳴なのです
#童門冬二
#小説上杉鷹山


general
起承転結ではなく" 起承転々"と
考えるようになった
年齢的にいえば
"起は社会に出る20代であり
"承は実力を発揮していく30代
自分を取り巻く環境が
変わり始める40代が"転で
人生を結実させる50代が
"結に当たるのだろう
しかしこれは人生50年と
いわれたころの考え方だから
人生100年時代といわれる
社会の変化もはげしい
現代にはそぐわない
もはや人間の一生に結などない
死ぬ日まで転がり続けるだけだ
と思い定めている
転がると言っても
坂を転がり落ちるのではない
今いる場所で
今ついている仕事に
全力を注ぐということだ
これでいいという
自己満足をしないということ
なのである
そのために時間との戦いと
緊張感の張り詰めた気持ちを
持ち続けるということだ
#童門冬二
#なぜ一流ほど歴史を学ぶのか

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