江戸時代初期の兵学者山鹿素行先生が中朝事実を通じて説いた日本の国柄の一端をご紹介したいと思います"およそ天下を平安に 治めるための本源は礼にあります 君臣の位が定まって 身分の上下が明らかになり 誰もが己れの分を守り 常に礼に則って行動するなら 乱を起こすことを好む者が 現れるはずはないのです "社会を平穏に治めるために大切なのは礼であり君子と臣下がそれぞれの役割をしっかり果たし お互いに礼の心を持って向き合えば社会が乱れることはないと説かれていますこれは昔の王朝に限ったことではなく国のリーダーと国民会社の上司と部下などいまの社会にも十分当てはまることではないでしょうか戦後の日本では自由と平等が過度に喧伝されるようになり例えば学校の教室では教壇がなくなって教師の権威が薄れ友達のような教師が増えましたもちろんよい面もあるでしょうがこれにより礼の心が失われてしまえば教育が成り立たなくなります素行先生は 上下の区別がなくなれば人は懼れや遠慮の心を失い善悪正邪の弁えもなくなって弱肉強食の世界に陥ってしまうと警鐘を鳴らしています。聖賢の教えに基づく道徳教育が学校で行われるようになることを私は切に願っています#秋山智子#山鹿素行#致知