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6月10日

【秋が来るとき】観ました。
ポスターからするとおばあちゃんが自然の中で余生を楽しむほんわかした映画なのかと思いきやそこは『スイミング・プール』等の監督、フランソワ・オゾン。ミステリアスな人間ドラマを魅せてくれます。レビューを見てみると『不穏』という言葉がよく出てきますがこの映画たしかにそうですね。それは決定的な場面を見せずに状況だけを見せて観る者にいろんな解釈させる曖昧さも不穏な空気に繋がってるのかもしれない。そして生きていく上で善い悪いでは測れない時には優しい嘘も必要ということ。親子との関係、家族との関係、親友との関係を丁寧に描いている人間ドラマ。フランスの田舎の秋の風景も綺麗だし過剰なBGMも無く、静かで美しく優しい、でもちょっと不穏、そんな作品でした。ただひとつ不満だったのは、静かな映画だったせいもあるのか隣で上映してる映画の低音がブンブン響いてきてせっかくの静かな場面が台無しだったこと、どんだけこの映画館ボロいんだよ…。でも作品自体には何の不満はなく素敵な映画でしたよ。

#秋が来るとき #フランス #フランソワ・オゾン #ドラマ #きのこ
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ろびのわーる

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『秋が来るとき』

2025年/フランス/103分
ジャンル:ヒューマンドラマ/サスペンス
監督:フランソワ・オゾン
キャスト:エレーヌ・ヴァンサン/ジョジアーヌ・バラスコ/リュディヴィーヌ・サニエ/ピエール・ロタン

【あらすじ】
80歳のミシェルは、自然豊かなブルゴーニュで余生を過ごしていた。ある秋の日、休暇で帰ってきた娘ヴァレリーと孫にキノコ料理を振るまうが、その料理をきっかけに家族それぞれの過去が明らかに……。

【見どころ】
① ブルゴーニュの秋の風景。
② 孫が好きすぎるミシェル。
③ 娘ヴァレリーとの確執。
④ 親友の息子ヴァンサンとの関係。
⑤ ミシェルの苦い過去。
⑥ オゾン監督の記憶を基にした作品。
⑦ ベテラン女優の繊細な演技。

【感想】
孫が大好きすぎるミシェルがとても可愛らしい。おばあちゃんでも女を捨ててない感じが素敵だった。

そんなミシェルには苦しんだ過去があって、それがあるから他人を赦すことができる。ミシェルの「良かれと思うことが大事」というセリフが刺さった。ほんとそうだと思う。

友人の息子ヴァンサンも、ミシェルの存在と赦しに救われたことだろう。もしかしたら本当の母親以上にミシェルを大切に思っていたかもしれない。

失ったものもあるけど、残ったものもある。自分が世界から消えるとき、何を残せるだろうか。悲しんでくれる人はいるだろうか。


…と書いてみたけど、ここまでは表向きの感想。ここから先は個人的なひねくれた感想を綴ってみようと思う。(どうか温かい目で見てください)

まず、これはあのフランソワ・オゾン監督の作品だということ。単なるヒューマンドラマなわけがないのだ。
一見、ハートウォーミングに装われているけど、それはあくまでも表向き。ところどころに人間関係のひび割れがあって、その隙間からサスペンスとミステリーがぽたぽたと滴り落ちる。

決定的な証拠では無いけど、状況証拠のようなものをちらつかせてくる…なんていやらしいんだフランソワ。そんなことをしたら僕の中の名探偵が目覚めてしまうではないか。

やっぱりオゾン作品は面白い。前作は「私がやりました」というタイトルだったけど、それが今作の振りにもなっている気がする。

小市民の顔をして劇場を後にする。しかし内心はパズルのピースを眺めながらほくそ笑んでいた。

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今日もますます暑い[目が回る]

はやく秋来い


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