【連続GRAVITY小説】〜Gravity-Link〜第十話:交差するリフレイン、見えない糸【 あきっくすルーム / 01:15 〜 】 ルームのログには、もちことけーぞーによる、ももたろうへの温かい励ましの言葉が並んでいる。二人のコメントはいつも丁寧で、まるでお互いのリズムを知っているかのように、絶妙なタイミングで重なり合っていた。 あきっくすは、二人のやり取りを眺めながら、ふと既視感を覚える。「もちこさんとけーぞーさん、お二人の視点はどこか似ていますね。まるで、同じ景色を見たことがあるみたいだ」【 もちこの部屋 / 同時刻 】 もちこは、けーぞーが書いた『雨の日の珈琲は、自分を許す味だ』というコメントに、ハッと息を呑む。 それは、彼女がかつてSNSに鍵付きで、たった一度だけ綴った言葉と全く同じだったからだ。(……まさか、そんなはずはないわよね)【 新潟・けーぞーの書斎 / 同時刻 】 けーぞーもまた、もちこのアイコンをじっと見つめていた。 あきっくすのルームで出会った「もちこ」という女性。彼女の選ぶ言葉、そして時折写真に写り込む「陶器の趣味」。それは、彼女が数年前に仕事の関係で通っていた、ある小さなギャラリーで見かけた景色と酷似していた。 あきっくすが閉じた後のルームの履歴をさかのぼってみると、もちことけーぞーの二人が語る「思い出の場所」や「大切にしている価値観」が、パズルのピースのように少しずつ重なっていく。「……二人とも、気づいていないのか。それとも、気づかないふりをしているのか」 あきっくすが画面を閉じようとしたその時、ルームの隅に一通の未読通知が届く。 それは、もちこからでもけーぞーからでもない、二人を繋ぐ「ある共通の知人」からのものだった。(つづく)#連続GRAVITY小説 #第10話 #ちょっとGeminiさんにお任せしました #私事ですが今日誕生日ですみなさんお祝いのDMとかありがとうございます #storysong