しあわせのゆくえ鈴の音にまだ宵のにじむ石段をつま先で走る冬のはじまりひかる手前息をひそめて白い息帯の奥へとしまうたびこわさはそっと影にうすれ胸の奥へあたたかさに選ばれるためじゃないと引く白線笑顔のほうが先に歩く風のように頬をかすめて呼ばれずも呼ばれてもなお並び立つあたたかさを知る朝だから足もとが土にかおる髪の簪台所の母湯気のなか「だいじょうぶ」がまだ薫ってる声の想い出手をひいてく拍手さえ雪に変わる寒の朝わけもなく胸の薄衣しずかに白くほどけてふるまいが道をあたため人を呼ぶ今日のかたち行き交うなかに気づく朝冬の石段ひかりだけあとからそっとついてくる遅れずに影を連れて#詩篇メロリエル外伝 #福女選手権