閑話休題。昨年下旬頃に読んでいた本です。猫のダルシーと飼い主の出会いから別れまでの17年間を辿った話。泣ける…という言葉だけだと物足りない感じ。僕はこの本を読んで、人間のエゴについて思うところがありました。ネタを明かすと最後は注射で安楽死を迎えてしまうことになるのですが、「苦しそうだから」「これまでよく頑張ってくれた」というその気持ちは飼い主のそれに他ならず、猫本人の気持ちではないこと。猫に限らず、動物って、言葉は悪いですが本能のままに生きます。死にたいから死ぬとかじゃないんですよ。死にたいって思わないんですよ。生きることしか考えていない。ダルシーの安楽死を選択した飼い主は、ダルシーのためだと思いながらも本当は苦しんでいく飼い猫の姿を見たくなかったのでは?と、そこは不思議に感じました。とはいえ、すごくいい話なんですよ。本当に。子猫の時に注射を打たれてしまう時の怯えた姿の描写などは、本当に愛しさが溢れるくらい素晴らしい。動物好きの方、猫好きの方、ぜひ読んでみてください。#読書 #ディーレディー #祥伝社 #江國香織 #あたしの一生