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しおん
祖父にも聞こうとした。
でも私は、その一言を飲み込んだ。
祖父は黙って、ただ私の目を見ていた。
その目は、すべてをわかっているようだった。
私が何を聞きたいかも、全部、わかっていたのかもしれない。
そして、彼はただ一言だけ言った。
「……俺は、何も知らないよ」
その言葉が、やけに静かに、ずっと残っていた。
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#あの家はもうないけど

しおん
祖父は、静かにそこにいた。
キッチンの奥には祖母がいて、現実と同じように私にだけ話しかけてきた。
祖父もそこにいた。
ほとんど会話はなかったけれど、なぜか祖父のそばにいる時間は、静かで安心した。
でも、この家全体に漂う「違和感」は、どんどん濃くなっていった。
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