童話"かさじぞう"は有名な絵本なのでストーリは誰でもご存じだと思います大晦日にじいさんが町に行って笠を売りそのお金でお餅を買ってお正月を迎えようというお話結局 笠は一つも売れず帰路に着くその途中でおじぞうさまに出会いますおじぞうさまは全部で6体…しかし売り物用に持っていった笠は5つそこでじいさんは自分の笠を被せますここが見せ場ですねじいさんが家に帰ると ばあさんが"じぞうさまに あげてよかったなぁ そだらば漬物ででも年をとるべ"とちゃんと両手を差し伸べてじいさんを迎えるところがこの夫婦仲の良さを思わせますそして寝静まった後どこからかソリ引きの声がしてその声は二人の家の前で止まります戸を開けると 正月用のお餅や魚や小判がどっさり詰まった数えきれないくらいの俵がありそれから二人は幸せに暮らしましたと締めくくられていますここで大事なことに気付きます"それから"幸せになったわけじゃなくこの二人はもう既にそこそこ幸せだったということです確かに暮らしは貧乏でしたがでも笠を5つもこしらえたとじいさんが子どもみたいに自慢したり一生懸命作ったのに売れなくても帰りにそれをおじぞうさまに被せてあげるという優しい心がありましたそれをよかったねと受け止める素敵な奥さんがいました幸せを感じるために必要なものはもうこの二人にはあったのです普通だったらそんなお宝をもらったら二人して大喜びすると思いますがでも絵を見るとそんなに大喜びしていませんつまりお宝に恵まれたから幸せになったのではなくどんな境遇にあってもそこにちょっとしたユーモアがあり相手を思いやる優しさがあり家の中に不平不満や愚痴のない生活があったらもう人は そこそこ幸せなんですね#田端誠#かさじぞう