『狂気の愛』1985年/フランス/106分ジャンル:サスペンス/ロマンス/バイオレンス監督:アンジェイ・ズラウスキーキャスト:ソフィー・マルソー/フランシス・ユステール/チェッキー・カリョ/クリスチアーヌ・ジャン【あらすじ】1986年、銀行強盗を働いてきたばかりのミッキーはパリへ向かう列車の中で、一文なしのレオンと出会い、意気投合する。ミッキーは暗黒街の男に囚われていた美女マリーを奪還しようとするが……。【見どころ】① 「白痴」のアレンジ。② イカレた行動。③ めちゃくちゃなセリフ。④ バイオレンス&エロス。⑤ 役者の熱演。【感想】最初「セリフが難しいな…」と思って観ていたけど、すぐにそうじゃないことに気づいた。完全にイカレていた。それも全員が。何言ってんのコイツ、の状態がそのまま最後まで駆け抜けてゆく。セリフだけじゃなく行動もおかしくて、次の展開も全く読めない。不思議の国に迷い込んだアリスになったような感覚…タイトルは「狂気の愛」だけど、そもそもみんな狂人だから愛かどうかすらもわからなかった。これは観る人によって評価が分かれそう。観たあとに調べてわかったのは、この作品がドストエフスキーの「白痴」をモチーフにしたパロディ作品だということ。大まかなあらすじは合ってる気がするけど、理解どころか何が起きているのかすらわからない。原作を知っていたら理解が深まるのかもしれないけど、逆に批判的になりそうでもある。読み解くのではなく感じ取る作品なんだと思う。でももしかしたらセリフは合っていないわけではないのかも。言い回しがどこか哲学的で皮肉やメタファーのようでもあった。とりあえず最後まで目が離せなかった。それは捨て身とも言えるほどの役者の熱演があったから。言動はめちゃくちゃだけど強い意志と情熱が伝わってきた。我々の世界も狂っているけど、この作品ほどではない。鑑賞後は現実が少しだけまともに見えた。#映画 #UNEXT #フランス映画 #狂気の愛 #白痴