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Hurt
恥じる必要はない。
ただ生きて、
風の音を聴けばいい。
できないことが、
できる人より多い。
話すのが苦手で、
笑うタイミングもずれている。
世界は速すぎて、
わたしは立ち止まったまま。
でも、風の音は聴こえるし、
月の光はやさしい。
それでいい。
無能のままで、生きていく。
それが、わたしのやり方。
#詩 #哲学 #美少女 #無能の人 #静寂 #孤独 #優しさ #poeticart #つげ義

無能の人
ぐもるく
17歳の時、友人に勧められ友人の父親の部屋でカーテンを閉め切って観た。
いつもならあーでもないこーでもないと感想を交わすのだけど何も心に響かずただ友人の感想をきいていた。
主人公は妻子ある売れない漫画家。
極貧状態のなか定職にも就かず川原で拾った石を売る"石屋"を始め、そこで出会った人達との交流を描いた作品。
極貧状態のまま家族三人で手を繋ぎ歩く"皆んながいれば大丈夫"的なラストシーンに薄ら寒さを感じたのを覚えている。
先日ふと思いだし、原作であるつげ義春さんの漫画「無能の人」を始めて読んでみた。
衝撃を受けた。映画と全然違った。
漫画が発表されたのは1985年(昭和60年)。
日本が世界で発足された"女子差別撤廃条約"に参加した年だ。
そんな時代背景のあるなか主人公は語る。
「どいつもこいつも己の未熟さを正当化するために価値観の多様化などと都合の良い言葉を弄して物事の本質を曖昧にし、自律自省を忘れ自己主張ばかりのさばらせるから世の中狂っていくんだ」
「個我の尊重、個性の尊重などとぬかしながらエゴを向きだしにし、一寸でもはみだせばのけものにする」
ぐもるくが過去投稿してきた内容と同じだ。
多様性を認めると称しているだけで実のところ自分には関係がないと他人を見放すが、それを受けた個人は自己主張が認められたと錯覚する。
その互いが傷つかない為に干渉しあわないシステムから逸脱すればのけものにされるか攻撃にあう。
劇中、主人公よりも墜落した古書店主人は言い放つ。
「誰からも相手にされず期待も依存もされない。捨てられた私達は存在しないも同然です。"居ながらにして居ない"ということです」
多様性風潮から差別や偏見が無くなったわけじゃない。
認めあっているわけでもない。
ただ"言葉にしていないだけ"、自分には関係がないと"目を逸らしている"だけだ。
それらは心の中に蓄積され、大義名分に基づいた攻撃や無視するという行動に表れる。
そして寂しさだけが残る。
"誰も真に認められちゃいない"
つげ義春さんはこの作品を最後に筆を置いた。
約40年前のこと。
「この広い宇宙に私たち家族三人だけみたい」
主人公の嫁さんのセリフが映画とは違って感じられた。
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