共感で繋がるSNS
人気
general

general

胸の縦隔というところに
腫瘍があります

30歳で人間ドッグを受けたとき
医師に告げられた言葉です

すぐに入院を指示された
様々な検査を受け 2週間後には
手術台の上に乗っていた

手術を終え意識を取り戻した
自分の体には色々なところから
パイプが出ていた
そして胸には15cmぐらいの傷

その胸の傷口を見ながら
"これが一生残るんだなぁ"って
思いながらため息をついたら

同室のAさんが
"いいな…うらやましいです"と
声をかけてきた

Aさんは23歳
同じ縦隔腫瘍を患っている

しかしAさんは発見が遅く
色々なところに転移しており
手術が出来る体になるために
抗がん治療を続けていた

"渡辺さんが治ったら自分も
治るような気がするんです
だから渡辺さんにはどうしても
元気になってほしいんです"

そんな話をしていたAさんは
私と出会って4ヶ月後に
天国へ旅立って行きました


最初は自分の胸にできた
手術跡は今後 自分の悩みに
なると思っていました

でもそんな悩みを
うらやましいと感じる人がいた

生きている限り悩みは生まれる
しかし他の人から見たら
それは体験したい 味わいたい
悩みなのかもしれない

子育てに悩む人もいれば
子供ができず悩む人もいる

仕事上の悩みを
仕事に就けず困っている人に
相談はできない

時間とともに胸の手術跡は
ずいぶん目立たなくなった

人間はいいことも悪いことも
忘れてしまう

でも自分の手術跡を見て
うらやましいと声をかけてくれた
Aさんの思いは ずっと
忘れたくないと思っています

そのためにも 今は胸の傷が
ずっと残ればいいと願っています

#渡辺康雄
GRAVITY11
GRAVITY51
general

general

学校のある先生から
こんなエピソードが届きました

うちのクラスの女の子が
あるアンケートに
"悩んでいる人の
想談にのってあげたい"
と書いていました

彼女の優しさを褒めながら
つい国語教師の血が騒いでしまい

"想談"じゃなくて"相談"だよ
と指摘し 彼女は漢字の間違いに
気づきましたが…

その場でよく考えたら
彼女の相談って想談だよなと
思ったんですよね

まさに彼女の"思いやる心"が
くっついた想談なんですよね

なんだか
ほっこりした気持ちになり

"いや…漢字としては間違いだけど
この場合は想談で合っていると思う
素敵なことに気付けたよ
先生の勉強になりました"

と伝えると 彼女は照れくさそうに
教室に戻っていきました

子どもたちに想談できる教師で
ありたいなと思った瞬間でした…


学問としての正解 不正解は
確実に存在します

では人間関係においての
正解 不正解は
存在するのでしょうか

"がんばれ"という言葉が勇気
を与える場合もあれば
プレッシャーになってしまう
場合もありますよね

状況によって千差万別でして
非常に難しい問題ですね

たくさんの人が知恵を出し合えば
より優しくて より良い方法が
生まれるかもしれません

それが結果的に相手を思いやる
優しさを身に付けることに
繋がるのかと思う出来事でした

#渡辺康雄
GRAVITY
GRAVITY37
関連検索ワード