『行旅死亡人』とは病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語テレビプロデューサーの佐久間宣行さんが出られたテレビ番組で取り上げられた、「現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性」この番組で行旅死亡人という言葉を知りました元になった本も紹介されていたので前から気になっていて読んでみました※ネタバレあり最初明らかになったのは「タナカチヅコ」さんの名前でも、住民票も削除されていて電話帳(住所録)に同じ名字の人もいすない郵便も全然残ってない四十年住んでいても、下の階のおばあちゃんも全然素性を知らないこんな女性の正体を記者が追う「北朝鮮の工作員」?「よど号事件に関連」?「三姉妹」?「四姉妹」?遺品の中にあった「田中」と「沖宗」の印鑑結果から言うとこの女性は「沖宗千津子さん」でこの「沖宗」の印鑑が無ければたぶんこのミステリも解けなかったんだろうから、残っていてラッキーでしたタナカチヅコさんから沖宗千津子さんにはたどり着いたけど3,400万円や(一時期?)一緒にいた田中竜次さんの謎は残ったまま...現実はミステリよりよほど謎なんだろうね警察や探偵でも真相はわからなかったのにいろいろな人には助けてもらいながら真相にたどり着いた記者を尊敬しますまた、こうやって解決まで至らない行旅死亡人のまま終わってしまう人の人生の方が、圧倒的に多いのだろうと思うと、少し心も重くなる『ある行旅死亡人の物語』武田惇志 伊藤亜衣毎日新聞出版#本棚#読書好きと繋がりたい#武田惇志#伊藤亜衣#毎日新聞出版