「NEGORO 根来 赤と黒のうるし」展へ赤は 最も太古の色だと思う人間が 生まれてすぐに見る 色おそらく 初めて認識する 色その赤が ここにあった深い 経血の色鮮血ではなく 濃く 暗く奥底から照り輝く 鮮やかな赤 自然な経年劣化によって剥ぎ取られた赤とそこから垣間見える黒とのコントラスト血の瘡蓋焼き爛れた頬もえる もえる 現代アーティストたちが表現したくても絶対に できない 赤と黒の世界胎内にいるような安心感と不穏なおどろおどろしさち 血 乳 地 力 父その沼に手を伸ばせば 落ちてしまうような世界「根来(ねごろ)」とは木地に黒漆を中塗りし、朱漆を上塗りした漆器をさすようで和歌山県岩出市の根來寺(ねごろじ)で、朱漆器が作られていたとする伝承から、「根来」と呼ばれるようになったそうです館内も、赤と黒、その根来の色でディスプレイされており現実感のない…独特の雰囲気の中での展示でした。そこで見る根来の漆器たちはどれも素晴らしく経年劣化による下地が自然に見える景色(古色というそうです)は絶対に人間では描けない風合いだなとしげしげと眺めると地獄絵図や不動明王、閻魔様…そんなふうに見えてくるそれくらいなんとも言えない力強さのある赤、そして黒の世界でした。東京のサントリー美術館にて巡回します2025年11月22日(土)~2026年1月12日(月・祝)よければ、ぜひ[照れる]✨#根来展 #NEGORO #大阪市立美術館 #GRAVITYアート部 #NoAtrNoLife