「自然の中に存在しているあらゆるものが、そのまま真実を表している。すべての自然が皆それぞれの個性を持ち、かけがえのない存在である」私たち人間は煩悩に包まれています。損得勘定や計らい事に埋もれながら生きている。それは悪いことではありません。考える力を与えられている限り、そこに計らい事が生まれるのは仕方ないことです。しかし。そのことに煩悩にならないようにすること。自分の計らいによって何かを変えようとしてはいけないと思います。人間は自然の一部であることを忘れては行けません。人生の中には自分の力の及ばない事があります。努力を重ねても、考え抜いても、どうしても及ばない事があります。その真実に気がついた時に、また新しい人生が始まるのです。自分の力で解決していく事、自然の流れに身を任せてしまう事も同じように大事なことなのです。自分の力の及ぶことは一生懸命に努力を尽くす。どうしても力が及ばないことは、それを心で受け止めながら生きていく。諦めるのでありません。見極めるのです。自分を見失いそうになったら自然の中に身を置き、木々の息吹を聞く、一輪の花を見る、小鳥達の囀りを聞く、岸に寄せる波の音を聞き、自分自身を振り返ってみる。そこで感じることです。人間は自然の一部であることを。#禅語 #柳緑花紅