松村涼哉「犯人は僕だけが知っている」読了。〈カドブン夏推し2023〉で平積みされていた一冊[ほほえむ] 『心揺さぶるラストへつながる』本。このイベントコーナー、わりと好きなんですよね[照れる]ラインナップされる本は掘り出し物が多くて…今なら大きな本屋さんに行けば、無料でカドブン夏推し2023にラインナップされた本の紹介冊子がもらえるはずです[大笑い]私も狙ってゲットしました♪本屋さんで実際に手に取りながら選ぶ楽しみ…浅倉秋成さんの「教室が、ひとりになるまで」と迷って、今日はこちらにしました[照れる]いや〜、メディアワークス文庫の小説は、大体私と相性が良くて、このお話もツボでした。繰り返し出てくるジョック・ヤングの「排除型社会」には空恐ろしくなりながらも、作者がそこに傾倒してこのお話を書いたことがよくわかりました[ほほえむ]作者紹介文はよくできていて、「閉塞した現代社会の闇と、そこに生きる少年少女を描く作家性」が、この本にも滲み出ていましたよ[ほほえむ]虐待、ヤングケアラー、生活保護、潰れゆく町、いじめ、ネット炎上…最初はわりとほのぼのな失踪生活なのに、読み進めると息が詰まるような展開が待ち構えています[目が開いている]主人公の堀口くんが、哀しいほど聡明で優しいの。彼がゲームを作る理由に、胸がギュッとなりました。わかる気がします。私が文章を書く理由と、きっと同じ。暗いながらも読後感の良い本。色々考えさせられます。オススメです[照れる]#読書 #読書メモ #松村涼哉