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私の友人に九州で
非行気味の少年少女や
不登校の子どもたちを
預かるお寺があるんです

その子どもたちは
事件を起こすこともあり
警察官たちとも懇意になった

ある日一人の警官が
友人に質問をしたそうです

今朝上司から
通勤路で何か感動した
ことがあるか…と聞かれて

私たちはみなありませんと
答えたら怒られました

生きた人間と向き合う警察官が
感動しなくてどうするんだと
言うのですがこれは
どういう意味なのでしょう?

友人は芭蕉の一句
"よく見れば
なずな花咲く垣根かな"
の気持ちだと思うと答えます

なずなとはペンペン草のこと
義理にも美しいとは言われない
その花が
垣根の隅っこに咲いていた

誰が見ていても見ていなくても
咲くべきときがきたら
一生懸命咲いている

芭蕉は熱視し感動したんです

つまり
その上司が言いたかったことは
何にしても 深い感銘が
持てるようにならなければ

繊細な心を持つ子どもたちの
ことなどわかるわけがない
だろうということなのでしょう

私もその通りだと思います

人間は何でもないことに
感動できる感受性を持っています

感動するとそこに希望が生まれ
希望を持つことで
工夫を重ねるわけです

逆に言えば、
人間は感動しなくなったら
進歩することなどできません

私も毎朝目が覚めたとき
この101歳で今日もまた
生かせて頂いたと感動します
本当にありがたいことです

感動とは、集中すること

お日様の光にそよ風
道ばたに咲く野の花
朝起きたときの小鳥の声
真っ青な空や 山の色

感嘆詞を普段多く使う人は
感動多き人です

日常の何でもないような
ことに感動できる
感受性豊かな人でありたい

#松原泰道
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陰徳は本来
道家で説かれる徳目の一つで

人に知られないところで
道徳行為を実践することです

淮南子(えなんじ)には
"陰徳あれば必ず陽報あり"

すなわち
人知れず善行を積んだ人は
必ず目に見えて
よい報いに恵まれると
説かれています

仏教でも陰徳を積むことを
積徳といい とくに禅では
欠かせない修行です

しかし 禅者は陽報を期待する
積徳は功利的として遠ざけます

ご褒美目あてでなく
陰徳は人間としてなすべき
行為であるという理由から
人目に触れないところで
実践されるのです

積徳に欠かせない三条件とは
目立たぬように
際立たぬように さりげなく…

父であり師である祖来和尚から
"エンマさんにも
知られないように徳を積め"
といわれたものです

禅者の積む陰徳の範囲は広大です

三条件を胸に刻んだうえで
人に親切にすることから
一滴の水 一枚のティッシュも
粗末にしないことにまで及ぶ

人からの好意や時間を
無駄にするのはもちろん
物を粗末にすることもまた
不陰徳と戒めます

現代は食料をはじめ
物が豊富なので
とかく不陰徳しがちです

水一滴をも大切に生かして
使う心を養うなら

自然に自分の心身に対する
心配りも生まれ
結果 健康になる道理もある

目立たぬよう 際立たぬよう
誰がしたかわからないように
ひそかに淡々と 愚直に
日々自分のベストを
尽くすこそが大事なのだ

陰徳を積む人でありたい

#松原泰道
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経営というのは
もともとは仏教語であり、
修行のことです

大漢和辞典によると
"経"とは"たて糸"のことを
いうようです

これは
道のことでもあるようです
 
たて糸は
縦にずうっと続きますね
つまり時代や場所が変わっても
通用する不変の原理

この不変の教えのことを
"経"というのです

その古今東西不変の教え
不変の道を営んでいく
実践していくこと

それが"経営"の本義といえます

とすれば経営は
何も会社に限ったことではなく
人生もまた"経営"であり
自分をつくりあげることも
経営なのです

いかに自分をつくり
自分の人生を経営していくか
これはすべての生きる人に
共通の課題です

人はみな自分の人生の
リーダーなのです

#松原泰道
#藤尾秀昭
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日本人は他の陰口を
たたくのが好きだ

マッカーサーは
"日本人に陰で褒めて
もらうのには
莫大なチップが必要だ"
と言ったといいます

医師は脈を診て その人が
健康かどうかを知るように
言葉を聞くと 本人の心の
健康状態がわかる

荒々しい言葉を吐く人の
心は必ず荒れている
静かな言葉遣いができる人の
心は和やかである

“言葉は心の足音である”

心には姿も形もないので
目には見えませんが
言葉のトーンを聞くと
見えないその人の心の動きが
確かに聞こえてきます

#松原泰道
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生きるとは
息をすることである
息をするのをやめた時
人は死ぬ

しかし 息は人間が意識し
努力してするわけではない

人間を超えた大きな力が働いて
私たちは息をしている
心臓が休みなく鼓動するのも
同じでチカラが働いている

人知 人力の及ぶべくもない
大きな力の間断のない働き
精進によって
私たちの生がここにある

即ち
生命と精進は一体なのである
絶えざる精進のないところに
生命はない

"人生観は精進の二字に尽きる"
とは お釈迦様の言葉である

#松原泰道
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