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#朗読会るぴなす💠
朗読劇『新ハムレット』
企画用コラム全10回第9回目
オフィーリアの兄「レヤチーズ」
水切りしたヨーグルトと生クリームで作るやつ
ではなく忠臣ポローニアスの息子
ハムレットのライバルの話です
シェイクスピア原作ではハムレットと刺し違えてしまう
彼ですか、新ハムレットだとフランスに船で留学に
行く途中に、ノルウェーの軍艦に襲われ
命を落としてしまいます
このあたりは物語後半で王の台詞により
滔々と語られるのみなので、残念ながら
るぴなす💠はこの部分を大幅に
カットしました(スマン)
そんな彼は船と運命を共にするまでに
ボートで船客を逃がしたり、妻子ある船員に
退去を命じ、若い命知らずの船員と一緒に
船内に残って殿(しんがり)を務めるなど
ハムレットなんか話にならない程イケメンです
(カットしちゃってほんとごめん、、、)
しかし原作では妹がハムレットにより狂わされ
あげく父をも誤殺された事で怒り心頭
王クローディアスの甘言に乗ってハムレットと決闘を
する事になります
表向きは二人の間の禍根をフェンシングの試合を
通して平和的に解決しようと見せ
その実、毒を仕込んだ剣を用いてハムレットを
殺そうとするのですよね
太宰治の描くレヤチーズもそうですが、周囲からの
評価はレヤチーズ>ハムレット
実は民衆からの指示も熱い彼
ポローニアスは宰相の地位についていますから
いわば大臣の息子です
時代が専制君主ではなく、間接民主であれば
人気投票でハムレットを得票数で上回る事も
充分可能なくらいの人望はあったらしく
事実、ポローニアスはレヤチーズを次期国王に押し上げる
ことを目論んでいたとする説もあります
いずれにせよ世襲が基本の封建社会ですから
次期宰相の地位を継いで、国のブレインになる
はずの男。ポローニアスはそのための器を何とか
育てようと苦心したのでしょうね
原作では激情のあまり王を殺しに戻ってくる
彼ですが、一コマくらいで説得されて暗殺に
手を貸してしまう呆気ない所もあります
しかしハムレットを許し復讐の螺旋から
抜け出すのも彼だけ
そう考えると彼は
傑物足り得る人材に育っていたと
言えるのではないでしょうか
#朗読会るぴなす #GRAVITY最強企画祭 #朗読劇 #音声ルーム







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朗読劇『新ハムレット』
企画用コラム全10回前編
公演当日にて本コラムも最終回
今回は事前に知識があると楽しくなる
作中の特殊な単語や豆知識の解説をします
いくつかピックアップしたのですが
思ったより多く...
前編後編という事にしたいと思います
今回は初日公演で登場するフレーズに
絞りました
フレーズ①
「A Little more than kin, and less than kind」
第二幕で王が2人きりで話そうとハムレットを誘い
王子の自分に対する素直な感情を
聞き出そうとしたとき、ハムレットが王に返した
台詞がこれです
王はこれを聞いて「語呂合わせで答えるな」と
怒ります
kingの略語 kin と、親戚を意味するkindが
語呂合わせになっており、直訳だと
『親戚には違いないが
馴れ馴れしくされてたまるか』
※当初、台本ではこの訳で記載していたのですが
その後4ヶ国語を操るゲストメンバーに聞いたところ
意訳では下記が有力との事ですので参考までに
訳①お世辞にも叔父は親父と同じとは言えぬ
訳②血のつながりは濃くなったが
心のつながりは弱まった
フレーズ②
to be, or not to be
『生きるべきか死ぬべきか』
あまりに有名になり過ぎたので
ハムレットといえばこの台詞ですが
実は野村萬斎主演劇の翻訳で2003年に
初めて河合洋一郎により採用されたフレーズが
有名になったもの
本来は「このままでよいか、いけないのか
それが問題だ」という意味です
原作では父の復讐を実行すべきか否かという
文脈で出てきますが、新ハムレットでは
どんな文脈で出てくるのでしょうか
是非、今日の公演で確かめてください
・当日タイムラインに投稿される
音声ルームから入室いただくか
運営メンバーのフォローをお勧め致します
・公式音声企画の際は最強企画祭のバナーから
企画予約フォームにて予約いただくことで
アプリから音声ルームの通知が入ります
皆様の御来訪
一同心よりお待ちしております…✧*。
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#朗読#音声ルーム#GRAVITY最強企画祭







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朗読劇『新ハムレット』
企画用コラム全10回第8回目
忠臣「ポローニアス」
ようやく老爺の出番です
新ハムレットで1番難しい役
私はポローニアスだと思います
シェイクスピア原作では王の側につき娘オフィーリアを
介してハムレットの狂気を探る役です
彼は狂気の理由をオフィーリアへの失恋と考えたので
娘にとある命令を下しますが、それが
彼女を狂気へ追いやる原因にもなります
さてそんなオフィーリアは亡き王の「隠し子」説が
あります。!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
ここにきて新情報出してくんな!
ハムレットが一人っ子である事を鑑み
ハムレット婚外子説が正しいとすると
亡き王と王妃の関係は冷えきっています
とすると亡き王の鬱憤は何処へ向かうのかが
気になりませんか(ニヤリ
またポローニアス自体にも謎が多いです
そもそも何故この老爺はこれほど重宝されて
居るのでしょうか。原作では宰相と表現され
てはいますが、ハムレットは彼を耄碌ジジイ扱い
しています
これらの謎は、亡き王のスキャンダルを
ポローニアスが揉み消していたと考えると一気に
覆ると主張するのが「オフィーリア亡き王隠し子説」
つまりポローニアスは王国最大の禁忌を握っている
わけです。また新ハムレットではハムレットの協力者と
なって朗読劇を用いて王を試すいわば
王子味方の老爺ですがシェイクスピア原作だと
先王殺し共犯の疑いがあります
お、お前...黒幕やないか!!
先王の弱みを握るだけでなく
新しく即位した新王との間にもただならぬ
秘密を共有して磐石な地位を確保する...
やり手やん!
(※新ハムレットでは違います 笑)
誤算があったとすれば、やはりハムレットの狂気
亡き王の幽霊。そしてオフィーリアの妊娠でしょう
特にハムレットが婚外子である事を知らなかったと
すればポローニアスがオフィーリアにハムレットを忘れるよう
忠言している事にも説得力があります
ちなみにこの説の詳細は
田中重弘(しげひろ)という
評論・翻訳家の方が書いた「ハムレットの謎」に
まとめられています
責任は全部この人に押し付けまして
明日は最後の一人、レヤチーズを紹介します
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朗読劇『新ハムレット』
企画用コラム全10回
4回目は「ホレーショ」について
登場人物唯一の良心
ウイッタンバーグから王子の親友です
変な名前笑
新ハムレットでは22歳の彼
原作では、年齢や身分、国籍は不明です
太宰治は彼を皇子より年下の親友と
定義していますが、原作者であるシェイクスピアは
細かい設定を決めていない
新ハムレット劇中では無邪気で純粋・誠実
ところどころおっちょこちょいで憎めない奴
ですが、散りばめられた情報を拾うと
意外にも彼がそれなりの知識人である事が
分かります
そもそも通ってる大学が宗教改革で有名な
マルティン・ルターが教えていた学校です
これは潔癖症の毛のあるハムレットにとって
何故ホレーショが唯一信頼出来る友人なのかを
理解するヒントな気がします
昔から宗教は政治の道具となっていた側面が
あり、カトリックの聖典・聖書も同様
王権神授説において、王権の正当性は神が
立証するわけです。では神の代弁は誰が
担うのか。それが教会というわけ
実はこれは大きな矛盾を孕んでいます
聖書そのものは特定の国や個人に対し
何か権威を与えるような記述はないからです
※あくまで神と人間の契約と和解の話だから
この矛盾は権力者にとって大いに邪魔
だった事は想像に難くなく、聖書は長い間
庶民の手には届かない高尚で難解なものにされ
それを良しとして様々な都合の良い法や
教義がはびこる始末
(有名な例が免罪符の販売)
ルターはこういった宗教指導者層の欺瞞に対し
徹底的に闘いました。聖書には
「書かれた事を超えてはならない」という
鉄則がありますが、彼はこれを重視します
このあたりは95ヶ条の論題にも現れていて
彼の正直・真摯・誠実さと勇気が垣間見え
また聖書が庶民的で身近なものとなるよう
尽力した事からも人格者である事が窺えます
こういう背景ですから、彼の学徒や支持者は
新進気鋭の精神と公明正大さに共感した層に
違いないわけです
作中ホレーショが正義という言葉に感動しますが
これには若さだけでない理由があるわけですね
是非本公演にてホレーショというキャラクターに
触れてみて下さい
憎めない魅力に気付くと思います
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今日から企画用の連載雑記コラムを
全十回くらいで投稿しようと思います
本日は第1回目
朗読会るぴなす💠は12/10.11の2日公演で
朗読劇『新ハムレット』に挑戦しますが
これは坪内逍遥(しょうよう)や
浦口文治(ぶんじ)の翻訳を参考にしつつ
太宰治が書いたもの
本来は御存知シェイクスピアが原作です
ウィリアム・シェイクスピア
(William Shakespeare)
1564年生まれ(1616年没)
革手袋商人で元市長の父を持ち
18歳で26歳の女性と結婚し
3人の子供をもうけるも1人は夭逝(ようせい)
彼が演劇の世界で名をあげるのは
その10年後です
既に業界では鼻持ちならん人だったそうです
彼は劇作家でありながら俳優でもあったので
『ハムレット』原作でも亡き王の幽霊は彼が
演じていたりもしたそうな。才能ありすぎ。
そのハムレットですが
実は16世紀に存在した古典作品を基に
シェイクスピアが作ったものという説があり
本当のオリジナルである『原ハムレット』の
作者・作品共に記録には残っていないそうな
シェイクスピアの『ハムレット』か既に
私達の時代に権威ある古典扱いされているのに
それよりも更に古典があるって💦
ハムレットの作品内で
デンマークとノルウェーの国家間闘争が
生じますが、両国は19世紀までは
連合関係にあったようです
この両者の関係が緊張状態に入った
史実があるとすれば
それは恐らく『伯爵戦争』(1534-1536)
これはデンマークで起きた内乱のようですが
ここで勝利した派閥が事実上ノルウェーを
デンマークの属州として王権を拡大した為
北海・バルト海を巡る両国の対決構造が
浮き彫りになったらしいのです
もちろんハムレットがこういった時代背景を
念頭に執筆されたかどうかは全く定かでは
ないのですが、しかし全く無関係とも
思えないのが所感
そんな謎めいた作品ですが、数多くの翻訳が
なされており、日本では坪内逍遥が
全二十七巻で翻訳、太宰治はそれを
読んで『新ハムレット』を書いたという
事なんですね
明日は太宰治について投稿した後
各々、登場人物について
1人ずつ紹介しようと思います
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さく
やばいやばいやばいやばい😭😭😭😭😭
さっくんに会える!!
自名義息してくれてありがとう🫶💕︎
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守りたい、その笑顔
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