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「有罪、とAIは告げた」

著者:中山七里
Audible配信日:2024/7/19

日本と中国の技術交流のために、日本の司法機関に中国製のAI裁判官“法神”が試験的に導入される
過去裁判の判例を学習し、裁判官それぞれの法理論に沿った判決文を自動で作成するという
そんな中、18歳の少年が実父を殺害する「尊属殺人」の疑いがある裁判が始まる
AIと人間がどのように裁くか、人の人生を左右する判決をAIに委ねることの是非は

現実と間違えるほどのリアリティのあるストーリー、そしてエンタメ性を兼ね備えた傑作だと思いました

皆さんはAIに希望を抱くでしょうか、それとも恐怖を感じるでしょうか

2045年には訪れると言われるシンギュラリティ、それは「AIが自律的に改善を繰り返し、人間の知能を超えること」
私は“自律的に改善”という言葉に恐怖を覚えました
今はあくまでも人間がAIを作り、修正し、制御しています、しかしAIが自らの意思で改善を重ねていくとしたら、話はまるで違ってくるでしょう

けれど、いつの世も分からないものには不安を抱くものです
インターネットも登場当初は犯罪の温床になると恐れられ、鉄道が誕生した頃は「人間は時速30kmに耐えられない」と信じられていました

きっと人間はAIとうまく共存できるはず
私はそう信じて、恐怖を感じながらもAIにワクワクしています
シンギュラリティは合理性だけでなく、法律や理屈だけでは語れない“高い倫理観”と共に育ってほしいと願います

#有罪とAIは告げた
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