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アメジスト

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こんばんは。
読書しました。

日本の古代とは何か
最新研究でわかった
奈良時代と平安時代の実像
有富純也 編
光文社新書

1970年代、80年代、90年代生まれの新進気鋭の古代史の研究者による先行研究から最近の学説まで論考した論文集というスタイルとなっています。
第一章では、奈良時代は天皇が政治的権力を保持していたと考えられがちだが、実際には太上天皇や皇太子との間で王家の内部でも権力構造が多極的で、奈良時代は政変が多かったのは、それが1つの原因になっていたと考えられるそうです。
第二章において、藤原氏による摂関政治は天皇に代わって権力者として君臨していたと考えられがちだが、実際には天皇の地位はさほど低下はしておらず、藤原氏は唯一の権力者だったわけではなかったそうです。
関白による内覧は、太政官からの奏上を却下、また天皇からの太政官への詔勅の宣下を拒否できる絶大な権限を持っていたとされますが、関白を活用するかどうかは天皇次第であり、天皇との関係次第なところがあるようです。
第三章においては群司、第四章においては国司について論じられており、昔の教科書の定説を覆す、最近の学説を交えて考察されています。
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